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薬 山(689m)  

長野県 2011.12.06 単独 マイカー 地図 長野 三角点なし
南側の登山口(9.00)---ブランド薬師岳---北登山口---車道歩きで南側登山口(10.25)

長野市近郊の里山。

伊部高夫氏による『北信・東信 日帰りの山』というガイドブックがある。110座が収録されているが、唯一この薬山だけが残されたままになっていた。

山頂付近 岩壁にへばりつくよようなプランド薬師

長野市浅川から飯縄高原へ向かう途中、長野冬季オリンピックのときに造られた真光寺ループ橋がある。このループ橋に差しかかったところで左折、わずか先、『ブランド薬師』の鳥居のあるところが南登山口である。
実はここから先、浅川ダム工事が進んでいて通行禁止。田中康夫氏が長野県知事になったとき脱ダム宣言により中止するかに見えたものの、氏が知事選で落選、いつの間にかまた工事再開となっているもので、八ツ場ダムを思い浮かべる。

さて、鳥居のところから登山道入る。しばらくジグザグの急登がつづくが長くはない。文殊菩薩、普賢菩薩など菩薩様の石像が次々とあらわれ、古来信仰の山であることをうかがわせる。
ところが右手、崖の上に宙吊りのような小ぶりな社殿がが見えてくる。仏教に由来する石像から考えると寺院が理に適っていそうな気がするが神社とは?

社殿の手前には吾妻屋があり、善光寺平が眼下に広がる。そして横手、笠ケ岳など志賀の山々から根子岳方面が見通せる。

立ち並ぶ菩薩像

崖に建つ社殿は八櫛神社、まさに断崖状の岩壁にへばりつくようにして建造され、社殿の一部は巨岩の中にめり込んでいるように見える。

社殿からコンクリート舗装の坂道を少し登ったところが最高点、送電鉄塔などもある。ピークからは林道状の道をしばらく下って行くと石の鳥居、ここが北登山口。

ダム工事がなければ、このまま浅川の右岸の道を下っていけば南登山口へ至るが、ダム工事で通行不可、いったん浅川まで下り、再びループ橋から飯縄高原への県道506号線へ上がっての遠回りを余儀なくされた。