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長野市・千曲市 篠山(908m) 小坂山(661m)

長野県 2013.04.091 単独 マイカー
コース 出発前のロス25分
長谷寺(8.05)---猪平溜池(8.45)---ふれあい公園---2番目の鉄塔(9.30)---ふれあい公園(9.50)---小坂山(10.20)---桑原付近---長谷寺(11.40)

2番目の鉄塔から見た鹿島槍と五竜岳

山友のМさんから篠山、小坂山という手軽に登れる山があると聞いていた。JR篠井線稲荷山駅の西方にある低山。
生涯2000座登頂のための数稼ぎにはなる。そんな気持ちで出かけてみた。天気は上々のハイキング日和。 

国地院地形図を眺め、稲荷山駅にほど近い長谷寺からの往復コースとした。車は寺の駐車場に止めさせてもらい、参拝して出発。寺の裏手あたりの道をウロチョロして道標らしきものはないかと探してみたがわからいない。20数分のロス。
まず目指すべきは猪平溜池、たまたま撮影のために寺へ来た人に尋ねると、駐車場から先へ延びる車道を行けばいいらしい。

猪平溜池までは結構長くて40分かかった。地図を見ると小坂山は溜池から真南わずかの距離だ。それらしき道を探してみたがわからいな。帰りにもう一度探すことにして先へ進む。
さらに長い車道歩きを覚悟したが、しばらくして“ふれあい公園”の道標、それが篠山のある公園のはずだ。山道を使えば距離的には車道に比べて格段に短くなりそうだ。ためらうことなく道標の山道へ。丸太の階段なども整備されていて歩きいい。

やがて車道へ飛びだす。間もなく東屋のあるふれあい公園。そのまま車道を進むと『篠山』の道標が目につき、ふたたび山道へ入る。2回ほど篠山の道標を見て送電鉄塔のある高みとなった。感覚的にはここが篠山のピークだが・・・・。何の表示も三角点もない。変だなあ・・・・。道型が怪しくなり、藪っぽい踏跡らしいところを選んでさらに前進。間もなく二つ目の送電鉄塔となる。北アルプス方面だけ展望が開けている。深々と雪をまとった鹿島槍ケ岳から白馬連山が目に飛び込んできた。しばし展望に見とれる。地形図と照らし合わせてみる。篠山はとうに過ぎているようだ。三角点は確認できなかったが、登頂したということにしてよかろう。

小坂山々山頂

帰りは尾根伝いに下り、あわよくば小坂山々頂を踏んでいくこととする。コンパスを携帯しなかったのが悔やまれる。感が頼り。太陽を見ておおよその方向を定め、尾根につけられた薄い踏み跡らしきものを拾っていく。左眼下に溜池が見え隠れしてきた。方向としては間違っていないようだ。
シジュウカラやウグイスの囀り、藪の中を這うように走るキジの姿。なかなかいい雰囲気だ。

沢状の窪地を渡って登り返すと、はっきりそれとわかる踏跡に出る。たどると小坂山山頂へ至った。石祠が何基か並んでいる。三角点標石もある。ここで藪を分けてでも溜池方面へ下りればよかったが、そのまま明瞭な踏跡をたどることにした。
桂馬平という小さな広場があったり、篠山・小坂山へのしっかりとした道標などがある。これが正規のハイキングルートにちがいない。

やがて車道へと降り立った。『熊が出没します』などと物騒な看板、この車道は往きに歩いた道とはちがう。進むべき方向がわからず行ったり来たりすると“越将軍塚古墳”という史跡があったが、さて車を止めた長谷寺へはどう行けばいいのか。
下っていけばどこかの集落には出る。

高速道の下をくぐって集落へ出たものの、さてここは?畑仕事のおじさんに尋ねる。長谷寺は小坂山から見て東方、実際に下ってきたのは南の方向だった。長谷寺からはかなり離れたところへ降りてしまったようだ。
春にしては暑いほどの陽気、桜、梅、桃の花、畑の土手にはタンポポ、菜の花、タチツボスミレなど野の花を愛でながら、教えられた道をてくてく歩いて長谷寺へと戻った。

 
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