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長野県伊那谷の山 長尾山(1295m) 

長野県 2013.04.10 単独 マイカー
コース 駐車場所(8.30)---日影入神社(8.45)---送電鉄塔(9.10)---長尾山(9.40-9.45)---下山(9.45)

長尾山山頂・右側棒杭の下部に三角点標石

伊那谷無名の山。守屋山(1650m、一等三角点)の南西に位置している。

JR飯田線伊那松島駅あたりから東方“箕輪ダム”へと向かう。ダム堰堤を右に見てさらに進む。ダム湖を横断する一車線の橋を渡って1Kほど走り、小さな建物のある広場に車を止めて歩き始める。 

本日の目標は三つ峰(1391m)。予定では車道をたどって、三つ峰山頂から東側につけられた破線(歩道)を登るコースを考えていた。 

渓流に沿った舗装道を10分ほど歩き、右手から一本の沢が合流するあたり、左手の一段上がったところに日影入神社という社がある。石段を上ってみると、そこから山道が延びている。第六感が「この道をたどっても三つ峰へ行ける」と囁いている気がする。国地院の地図を確認すると、確かに山頂へ向かって2本の破線が記されている。

合成樹脂製の階段道になっていて、これは送電線巡視路であることがわかる。分岐には中電の黄色いプレートもある。方向的には少し違うかな?と思いつつ、歩き良い道をどんどん登っていく。キノコ山らしく無断採取を禁ずる表示が見える。
汗ばんだころ、尾根上に登りつくと送電鉄塔がある。この先送電線に沿った尾根筋だけが、みごとに皆伐されて禿山状態。おかげで西に残雪の中央アルプスが見え隠れする。

裸尾根を送電線に沿って登っていく。3本目の鉄塔だっただろうか、このあたりから稜線状となって落葉樹林の中を行くようになる。なだらかな稜線を大きく右へ巻いていく。白い棒杭が立っている。山頂かと思ったが三角点は見たらない。杭には“分割記念林”と書かれていた。山頂はまだ先のようだ。芽吹き前の落葉樹林の中、シラカバの白さが際立っている。

左端に甲斐駒右に仙丈・・・・長尾山山頂より

間もなくピークに達する。三つ峰にしては少し早過ぎる気がする。三角点を見るとセメントで補修されていて等級の判別不能、大きさからして四等らしい。三つ峰なら三等のはずだ。どうやら三つ峰東方のピークへ登ってしまったしらい。
山頂には角材のような大きな柱が立っている。文字は風化して残っていないが、山頂標識らしい。春霞にかすむ仙丈ケ岳や甲斐駒、それに八ケ岳などの山影が確認できた。
地図を確認すると、ここから三つ峰までは稜線伝いに高低差100メートル、1時間もかからずに行けそうだ。前方に見えているなだらかなピークがたぶん三つ峰だろう。

残念ながら、用事で待ち合わせをした時間もあり断念して下山することにした。
帰宅後、ネットで国地院地図を調べると、このピークは四等三角点で点名は「長尾山」、地形図には長尾山の名前は記されていないが一応長尾山ということにして記録にとどめることにした。

 
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