hkk-1322   

 水尾山(1044m) 

長野県 2013.07.01 単独 マイカー 水尾山 三角点なし
コース 藪突入(8.45)---水尾山(9.20~9.30)---下山(9.50)

奥信濃に『水尾』という地酒がある。蔵元は飯山市である。
長野市内の某飲食店で一杯やったとき、銘柄を見せられて『水尾』をオーダーしたことがある。口当たりがよくて、その店へ行くとたいてい水尾を頼むことにしている。
 

歴史あるスキー場として知られる野沢温泉村の毛無山へ登るために、地図の下調べをしていると、そのアプローチの途中、車道近くに水尾山と言う山名が目についた。あの日本酒の名前の由来はこの山にあったのだ、そう気づいた。日本酒党としてはこの際ぜひとも登っておくべし。そんな理由で毛無山へ登ったあと立ち寄ることとなった。 

株立ちしたブナのある付近が最高点と思われた

地図を持たなくても簡単に登れるとタカをくくっていた。
毛無山を登ったあと、野沢温泉村の里へ向かって車を走らせる。カーナビ画面に水尾山が映し出される。水尾山に最短距離となった地点で車を止め、ここから登ることにした。
付近に踏跡くらいは・・・と探してみたが、それらしいものはまったく見当たらない。地図は持たないが、記憶では車道から山頂までの高低差は100mもないはずだ。
強引に藪斜面へつっこむ。電柱に“392”というプレートのついたあたりだ。

藪はかなり濃い・・・というより酷い藪。ここは多雪地帯、灌木は雪圧によってすべて下向きに這うようにして繁ってる。この藪を押し分け、またぎ、踏みつけて登るのは並大抵ではない。
山頂から戻るとき、多少方向がづれても車道へは降りられるという安心感があって、退却は頭に浮かばなかった。
遅々とした歩みだったが、樹林の先が明るくなってきた。尾根は近い。
悪戦苦闘の末尾根に登り着く。薄い踏跡がある。この山道はどこに入り口があったのか、わかっていれば鼻歌気分であっと言う間に登れたはず。

登り着いた尾根地点から西方向に進んだところに高みがありそうだ。藪か道か判別できないような尾根を少し進むとどうやら最高点に達したらしい。
樹林帯で落ち葉や、落ちた枯れ枝などが地面を覆っている。けっこう広い平坦地形、三角点を探してきょろきょろ歩き回る。見つからない。すると西へ向かう整備された山道が目についた。西側から登る道があったらしい。 

結局三角点は見つからないまま戻ることにする。
登りに比べたら、様変わりに楽だ。登ったルートは皆目わからないので、感頼りで下って行く。降り立った場所は登りに取り付いたところから100mも離れていなかった。 

しっかり結わえつけていたクマよけの鈴がなくなっていた。藪にひっかかり、もぎ取られたのだろう。先日のイタリア旅行の際、ドロミテで記念に買った品だ。惜しいことをした。

*********************************** 

カーナビに示されていた水尾山は標高1044mの観測点、もともと三角点は存在しなかったことが帰宅後調べてわかった。 

下山後、車で少し下って行くと右手に分岐する林道(ゲートで閉じられている)があり、その林道ゲートのところに山道があった。これが多分水尾山への登山道だろう。

 
≪山岳巡礼≫のトップへ戻る