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長和町 虫倉山(1659m)

 
長野 2013.10.17 単独 マイカー  三等三角点   
コース 仏岩バス停(9..45)---別荘地最奥のおじさんと(20分)---NO.16鉄塔(10.55)---獅子岩(11.05)---虫倉山(11.35-11.40)---仏岩バス停(12.25)

虫倉山と言えば長野市中条村にある信州百名山が知られているが、今日登った虫倉山は東信地方長和町の山。前者は1378m、今日登った虫倉山は1659mで281m高い。

 

虫倉山山頂

白樺湖から大門峠を越えて152号線を長和町へと下って行くと仏岩バス停がある。ここは別荘地白樺ハイランドの入口でもある。バス停の脇に車を止めてスタート。大門川にかかる橋を渡り、白樺ハイランド方面へと進む。車道をしばらく歩くと芝生の美しいところがある。芝生を左手に見て直進、別荘他の中へ入って行く。さて、ここまで来たがどこから山へ取りついたらいいのか不明。ハイランドの最奥まで来たところで居合わせたおじさんに尋ねる。登ったことはないらしい。それでも持ち合わせの知識を総動員して、地図を見ながら一緒に考えてくれた。10数分もあれこれと知恵を貸してくれたおじさんに感謝。虫倉山へ延びる稜線だけは視線の先にあったので、まずはその稜線へ登ることとした。

 

植林のために皆伐された丸裸の斜面を登ってゆく。林道でも作るのか、ブルが作った道型をしばらくたどる。やがてカラマツ林の中へ入る。道はないがたいした藪ではない。尾根へ登り着いたあと、その尾根を高い方へと登って行くとすぐに送電鉄塔がある。おじさんとあれこれ話したときに指差した鉄塔だ。あとはこの尾根をたどれば虫倉山々頂へ着けるはず。

赤ペンキ印や赤テープなどが、ほぼ忠実に尾根通しに続いている。露岩もあるが危険と言うほどのものではない。広葉樹やカラマツ、ときにはススキの原となったり、結構変化がある。勾配も緩んだり増したりするが、全般的には楽な登りと言えそうだ。小ピークを過ぎた先で少し大きな岩がある。天狗岩というプレートがあった。

テープなどはほぼ途切れずにつけられているが、道型不明瞭なところが何カ所かあり、帰りにちょっと迷うかなと不安に思われるところには、念のため持参の赤布を何カ所かつけた。特に小笹が林床を覆い、なおかつ広い尾根は油断すると帰りの方向を間違えるおそれが十分にある。

山頂は地図を見てもわかるが、広い平坦地。おまけに小笹が一面覆っているので、目印の赤テープがなかったら三角点を探すのにかなり難儀するところだ。山頂の三角点は三等、国地院地形図には山名は記載されていないが三角点名は「虫倉岳」、そして山頂にひっそりと三角点標石があるたけで、山名プレート一つない寂しさ。まさに寂峰の趣である。残念ながら展望もない。登りの途中で浅間山方面が望めたり、霧ケ峰、蓼科山、美ケ原の台地が垣間見えるところもあった。

 

下山は、広い尾根で方向を失わないよう慎重に目印を追っていく。つけ出した赤布を回収しながら無事下山。降り立ったところは別荘地最奥から少し外れた地点、そこに林道があったのでこれをたどると、往きに目にしたきれいな芝生のところへ出た。


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