hkk-1349 ≪山岳巡礼≫のトップへ戻る  

伊那谷 傘 山=からかさ(1542m)

 
長野 2013.10.28 単独 マイカー  三等三角点
コース 林道入口(11.05)---林道ゲート駐車場(11.45-11.50)---林道終点登山口(12.25)---傘山(13.05-13.30)---登山口(13.55-14.00)---駐車場(14.25)---林道入口(14.55)

傘山山頂

傘山は「からかさやま」と読む。子供のころ、竹と油紙の傘を「カラカサ」と呼んでいたのを思いだす。

駒ケ根ICを降りて広域農道を南下、傘山の表示のある文化会館交差点を右折、あとは傘山の道標を追って林道へと入って行く。ところが林道工事中でストップ。工事関係者から登山口への迂回路を教えてもらい、千人塚方面へ迂回。20年も前のこと、中央アルプス越百山から下山、千人塚公園へと下ってきたその道だ。記憶はほとんどないが、重い脚を引きずって歩いたことはしっかりと記憶している。

千人塚を過ぎて林道を上って行くと、右手に下降していく林道の分かれ道がある。この道を下って行くと小田切発電所を過ぎた先に傘山への道標があった。道標には『町民の森登山口(駐車場)まで2キロ』とある。道標にしたがって車でも行けそうだが、悪路に弱いマイカーでは、知らぬ道は心細い。道標のあるこの小広場へ車を置いて歩くことにする。

こぶし大の石ころが点在しているが、路面状況は我がマイカーでも問題なく走れる道だった。40分ほどで大きい駐車場に着く。ここまで車で来るのが一般的だろう。この先はゲートが閉じられていて進入できない。

緩い勾配の林道を2回ほど大きく折り返し、30分近くで紅葉が盛りの広場に着く。カラマツの幹をそのまま使ったベンチなどがある。傘山への登山道が完全に整備されたのは最近のこと、このベンチ設置もその一環だろう。前方に見えるのが傘山のようだ。

広場でいっとき中央アルプスの展望を楽しんだあと、登山道に取りつく。

カラマツ樹林の中に点在する灌木や広葉樹が赤や黄色に染まって、秋たけなわの感にあふれていた。いったん勾配が緩んだあと、山頂まではもう一登りある。登山道は歩きやすく、ファミリーハイクにも持ってこいのコースだ。山頂間近の好展望地で中アの眺めを楽しんだりして、紅葉したブナなどの道を上って行くと山頂。山道へ取りついてからゆっくり歩きで40分ほどだった。

山頂は、真っ盛りの紅葉が目を奪う。ブナ、ナラ、カエデなど、赤・黄入り混じってしばらく見とれた。三等三角点の標石は保存状態がいい。まだ新しい山頂表示の柱。樹木が伐採されて東西の展望が広がっている。先着の老夫婦と話をしながら展望を楽しむ。目の前に越百山、南駒ケ岳、仙涯嶺、空木、さらに宝剣岳へと中アの稜線。東には南アの連峰が藍色のシルエットとなって延びていた。

30分ほど老夫婦と会話をしたりしているうちに、中アには雲が絡んできて、山稜部は隠れてしまった。

下山も紅葉の写真をとったりしながら、のんびりと中車地点へと下って行った。

山頂からの中央アルプス展望 ブナ林の黄葉

≪山岳巡礼≫のトップへ戻る