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伊那谷 陣馬形山=じんばがた(1445m)

 
長野 2013.10.29 Kさんほか 計4名 マイカー  二等三角点
コース 風三郎登山口付近(8.00)---陣馬形山(9.45-10.40)---下山(12.00)

陣馬形山山頂

長年メールでのお付き合いをしているKさんと、その山友二人、私と合わせて4人がメンバー。
好天を期して気象庁の予報を信じ、この日に決めたのに大外れ。雨を案じながらの山行となってしまった。東海地方から遠路来られた3人には大変気の毒。
松川町役場の駐車場に集合、1台に乗り合わせて登山口へ向かう。国地院地形図に載っている風三郎神社あたりから登る予定。カーナビに導かれて走る。どこをどう走ったのか、およそ風三郎神社あたりに至ったところで登山口の表示を見つけて路肩の広がりに駐車。

道標にしたがって登山道へ入る。クマが目撃されたという看板が立っていた。4人もいればクマも敬遠するだろう。
よく踏み込まれた明瞭な道、まったく気をつかうことなく登山道を追っていくだけ。何回か車道を串刺しするように横切る。単独行がほとんどの吾輩には、陽気な女性二人のおしゃへりが、いつもとはまったく違った感覚だ。これならクマよけの鈴なんか不要というもの。

途中、天然記念物ブナの大木、案内看板によると推定樹齢は600年とか。まさに古木、その大きさといい、貫録はたいしたものだ。これを観に来るだけでも値打ちがある。『天然記念物丸尾のブナ』と銘がつけられていた。株立ちした中の大きな一本が根元から折れて横たわっていた。今年の出来事のようだ。

天然記念物『丸尾のブナ』

やがて道は車道歩きとなる。車道とはいえ車の通行は1台も見えない。最初の電波塔がピークかと思ったがちがう。さらに車道を行くとまた鉄塔が見えてくる。車道の右手は牧場、カヤトの原が広がり白い穂が風になびいている。雨がポツポツと落ちてきた。レインウエアを着ける。

鉄塔の方向へ進むとやがて山頂直下のキャンプ場。車でここまで来ることもできる。山頂直下の広場から階段状の道を上ると二等三角点の山頂。三角点標石と展望案内盤はあるが山名表示柱は設置されていない。
ここはよく知られた展望ピーク、天気が良かったら中央アルプス、南アルプスの大パノラマが楽しめるはず。それを楽しみに好天予報を信じてこの日に登ったのに、みごとに裏切られてしまった。山影がしっかりと確認できたのは経ケ岳くらいのもの、それと山頂部に雲を載せた仙丈ケ岳。眼下に俯瞰する伊那谷と、そこを流れる天竜川の眺めがわずかな慰め。

叶えられなかった山頂展望に思いを残して、山頂直下の休憩舎でのんびりと昼食兼ティータイムを楽しみ、そぼ降る雨の中駐車場所へと戻った。

下山後松川町営清流温泉で汗を流し、ひととき談笑を楽しんでから解散、帰路についた。


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