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  大出山(1594m ・ 高松山(1668m)

 
長野県 2013.11.20 単独 マイカー  高松山 二等三角点
 大出山 三等三角点
コース ≪大出山≫ 林道入口(8.30)---星糞峠(8.45)---ロス10分---林道分岐(9.25)---大出山(10.10)
     ---星糞黒曜石遺跡立ち寄り---林道入口(11.40)
≪高松山≫ 駐車場所(11.55)---高松山(12.35)---駐車場所(12.55)
 同行はこの地域の山岳に詳しいМ氏。道標など皆無の今回の2座も、難なく登れたのは同氏同行のおかげ。一回りほども年齢はちがうが、価値観など、共通項も多くて話が素直に通じ合えるいい相棒だ。
計画では大出山~高松山の縦走を考えていたが、林道には想定外の雪がある。冬用タイヤに履き替えていない私の車では走行困難、登山口と下山口へ車をデポする予定が狂ってしまい、2座それぞれの山頂を別個にピストンすることになった。
大出山

上田市から142号線を和田峠方面へ。新和田トンネル入り口の手前から、峠越えの155線に入って鷹山方面へ。上下2車線の立派な道、最高点を通過して下りに入る。しばらく下ると左手に林道がある。「星糞峠黒曜石原産遺跡」への林道だ。ただし道標はなし。入口はゲートで閉鎖されて車は進入できない。付近に車を止めて星糞峠へ。10数分で峠着。トイレ、休憩舎がある。黒曜石遺跡はここから少し登ったところだが、帰りに立ち寄ることにして先へ進む。このあたりで標高約1500mほど、強めの寒風が身にしみる。

ここから林道は3本に分かれる。ゲートをくぐって右の道を進んだがそれほど行かないうちにМ氏が「おかしい」と気がつき、星糞峠まで戻る。今度は真ん中の林道へ入る。ここもすぐにゲート、その脇をすり抜けて進む。タイヤ痕、登山靴の鮮明な足跡が雪の上に残されている。タヌキ、キツネ、シカなどの足あとも頻繁に目名入る。気温が低いために形が崩れずに残っているようだ。

緩やかに下っていた林道が、かなり歩いたころ上りに変わる。遠くに赤白の送電鉄塔が見えてくる。それが大出山の頂上と教えられる。背後には虫倉山、これは1か月前に一人で登った山だ。

林道は3叉路分岐となるが、左手の松沢支線林道へ入る。このあたりが標高1360mほど、星糞峠から100数十メートル下ってきたことになる。ここから山頂までは標高差は100数十メートル、標高だけで比べれば、星糞峠と大出山頂は大差ない。

林道は蛇行を繰り返しながら上っていく。1カ所だけショートカットしたりして赤・白色に塗り分けた大きな送電鉄塔に到着。山頂はここから道のない斜面を少し上がったところ、小笹などの緩い斜面を一投足で大出山山頂だった。休憩舎の設備まである山頂。にもかわらず途中道標の一つもないのがちぐはぐな感じがしなくもない。落葉した梢の隙間から雲の絡んだ浅間山、近くに見えるのは美ケ原高原台地の山だろうか。

計画ではここから稜線伝いに高松山へ行くことを考えていたが、積雪による配車の狂いから、同じ道を戻らざるを得なかった。とにかく寒い。三等三角点標石を確認して、すぐに鉄塔まで降りる。

長い林道を戻り、蛇行する林道を2回ほどショートカットしたりして星糞峠へと戻った。往復10分余の黒曜石採掘遺跡に立ち寄ってから林道ゲートの駐車地点へ帰着した。

大出山頂の三等三角点 林道歩きの大出山

 高松山

大出山を下山、寒風を避けて車の中で昼食。

高松山登山口へ移動。明瞭な登山口があるわけではない。昔、М氏が登ったときのルートの記憶を頼りに登ろうというわけだ。 

大出山の駐車地点から和田トンネル方向へ少し戻る。この道の最高点付近と思われるあたりへ駐車。

北方向へ車の入れるほどの幅の道型がある。普通の車では無理、多分山林作業用のキャタピラ車が通るのだろう。この道を頼りに歩き始める。頻繁な蛇行を繰り返す道に真面目に付き合うのは非効率、すぐにキャタピラ道を串刺しするようにしての直登に切り替える。

快調に脚を運ぶМ氏に遅れにないようについていく。カラツマ林を抜けると一面腰高ほどのカヤトの草原。枯れたカヤトが強い寒風に波打っている。東西に細長い高松山山頂に一気に登り着く。晴れていたら遮るもののない大展望が楽しめたにちがいない。

まずは二等三角点標石を確認。山名表示板なども皆無、これほど素晴らしい山頂に三角点標石があるだけと言うのは、あまりにも冷遇過ぎる。さらに、国地院地形図を見ると、三角点と標高は記載されているが、山名は記されていない。ちなみに三角点の点名は「高松」。
山頂部に雲をまとった浅間山のほか、薄い山影がいくつか見えたが、その中の雲間に薄く見えているのは八ケ岳方面や美ケ原高原方面だろうか。寒さに長居はできず、風に追われるようにして山頂をあとにした。

高松山・・・カヤトの山頂と二等三角点

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