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城山=金鳳山・御岳山(805m)  天狗山(993m)

 
長野
2014.05.07 М氏同行 城 山 四等三角点
天狗山 三等三角点
コース 宗竜寺駐車場(8.15)---城山(8.40-8.45)---903P(9.15-9.20)---天狗山(9.45-9.55)---宗竜寺駐車場(11.20)

上田市郊外、別所温泉のあるあたりを塩田平、あるいは信州の鎌倉とも呼ばれているが、この地域に独鈷山という岩峰がある。高くはないが地元では知らるれ山、その独鈷山から東方に延びた稜線の端にあるのが天狗山。国地院地形図には三角点記号と標高が記されているが山名は載っていない。三角点名は「天狗山」たぶん地元では昔から天狗山と呼ばれていたのだろう。
天狗山へ向かう登山道の途中にあるピークに四等三角点がある。これも三角点記号のみで山名の記載はない(点名は「曲沢」)
今日はこの二つのピークが目標。登山者もあまり訪れないということで、多少の藪漕ぎを覚悟していたが、最後の天狗山直前が多少ヤブっぽい程度で難なく山頂に達することができた。

 

城山山頂
天狗山山頂

国道18号線からしなの鉄道大屋駅前を過ぎ、152号線を南下、旧丸子町へ入り中丸子から右折して依田川橋を渡り、すぐに左折して400mほど進むと右手に「宗竜寺」への道がある。寺の背後に広い駐車場があり、ここに車を停めて出発。

しばらくは軽自動車が通れるほどの林道。城址『依田城』への登山口の道標から山道へ入る。途中から勾配は一気にきつくなる。真っ赤に咲くヤマツヅシの花を見ながら上りきったピークが依田城址、しかし城跡を感じさせる遺構などは何もない。
明るく切り開かれた山頂には四等三角点と『依田城跡804.6m』の標柱があるのみ。浅間山、黒斑山、烏帽子山、根子岳、四阿山など東信の山々、雲と見まがうような陰影は志賀か妙高方面のようだ。遠く五竜、鹿島槍など残雪の北アルプスが薄いシルエットでうかがえる。目を転ずると蓼科山、それに美ケ原の南端付近が目に入る。沢を挟んだ対面に見えているのが目的の天狗山のようだ。
この依田城址のピークには山名がないが、“信州日帰り山岳の旅(東信編)”サイトによれば≪御岳山、金鳳山、城山≫など3つも名前を持っているようだ。

 

天狗山へはほぼ尾根上をたどって行くことになる。
多少の藪を覚悟してきたが、踏跡は明瞭で歩きやすい。比丘尼井戸跡を経由して次の903mピークへ向かう。903mピークは展望なし、松くい虫退治のために伐採された赤松が、ビニールに覆われて方々に積み重ねられている。
ピークから右寄りに向きを変えて小さなコルへ降りる。天狗山へは150m程度の登り返しとなる。踏跡は比較的はっきはりしているが、下山時ほかのことに気を取られていると方向を誤るおそれもあるので、それなりの注意は必要だ。

多少ヤブっぽさを感じるようになってくるともうすぐ天狗山山頂。
山頂を示す標識のたぐいは何もない。小広い空間の真ん中に三等三角点、少し苔がついてはいるが保存状態は良好。周囲は芽吹きの始まったばかりの樹木に囲まれて展望はない。山頂の写真だけ撮って同じルートを引き返した。

下山途中、地衣類に造詣の深いМさんにルーペを覗かせてもらったり、地衣類の説明を受けたりしながら、のんびりと宗竜寺駐車場へと下った。

 

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