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大城(山)(980m)

 
長野 2015.04.23 単独  二等三角点(点名は「生坂})
コース 駐車地点(6.10)---物見岩(6.40)---萩の尾峠(7.00)---大城(山)(7.20-7.25)---萩の尾峠(7.40)---公園(7.50)---眠り峠---駐車地点(8.25)

1か月前、美ケ原を訪れて以来の山登り。久しぶりだな~~というのが実感。

北アルブス銀嶺

国道19号線を南下、生坂村へ入り、ガソリンスタンド手前を左折して農道へ入る。つきあたって左折すると小さな神社があり、2台分ほど駐車可能なスペースがある。簡易トイレもある。

舗装道を南へ300mほど歩くと「大城山・京ケ倉登り口」の標識が立っている。この道は、明治以降大山地区の生徒の通学路になっていたという説明書きがある。山を越えての通学、昔の子供は強かった。
踏跡も明瞭、迷う心配もない登山道が延びている。静まりかえった林を、落ち葉を踏んで高度を上げて行く。ときおり、芽吹き前の木の間から、残雪の北アルプスが顔を見せてくれる。30分ほど登ると「物見岩」、近くにタヌキのトイレだろうか、大量の黒い糞が積み重なっている。
出発から50分で尾根へ登り着く。ここが「はぎの尾峠」、大城へは尾根伝いに南へ向かう。峠からすぐの地点に三等三角点がある。点名は「生坂」、標高919m。

大城山頂 右・鹿島槍ケ岳  左・爺ケ岳

尾根筋を縫うように登って行く。右手(東方)樹間に北アの連嶺が見えたり隠れたするが、期待のパノラマ好展望地が見当たらない。
小さなアップダウンを織り交ぜながら高度を上げて行くと、
ようやく待望の大展望。白銀の北アルプスが目に飛び込んで来た。大気も澄んだ絶好の展望日和。この先も好展望ケ所が何カ所かあり、その都度脚を止めて見入る。
白馬三山、五竜、鹿島槍、爺ケ岳、針ノ木、蓮華、南沢、常念、野口五郎・・・・。まさに天と地を画するみごとな銀嶺だ。見慣れた風景であっても、やはり胸がときめく。眼下には上高地大正池を発し、犀川と名を変えた流れが蛇行、肩を寄せ合う山間の集落が、箱庭のように点々と散在している。

大城二のくるわから急な勾配を登りきると目標の大城ピーク。「村指定文化財大城跡」の案内板とベンチのある小広い山頂、残念ながら樹木にさえぎられて北アは見えない。この先に見えるピークが剣刷、その先には京ケ倉山があるが、それは10年ほど前に登った山だ。

今日の予定はここ大城まで。来た道をはぎの尾峠まで戻る。距離的には少し長くなるが、別ルートとなる「眠り峠」経由で下山。登山道は遊園地並みによく手入れされ、子供でも安心して歩ける。四阿の建つ公園、ここが眠り峠だろうか。眠り峠登山口へ降りると、あとは車道を10分ほどで駐車地点だった。

高低差は約500m、軽く汗ばむ2時間10分の爽やかな早朝ハイキングだった。


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