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上越市 京ケ岳(547m)と 関田二等三角点(529m)

 
新潟県 2015.05.05 単独行  二等三角点(点名-関田)
コース 坊ケ池・「星のふるさと館」前の駐車場(5.30)---京ケ岳(5.45-5.50)---二等三角点・関田(6.55ー7.00)---途中山菜取り10分---「星のふるさと館」前の駐車場(7.40)

上越市新井の低山。

上信越自動車道新井ICを出てからR30号線―R184号線―R95号線を走り、坊ケ池湖畔公園へ。GWとは言え、早朝のため車は順調に走り、自宅から1時間10分ほどで湖畔着。湖畔には幾張りかのテント、釣り人らしい。南に見える関田山脈はかなりの残雪、帰路関田山脈の峠越えルートを使い、光ケ原高原の三角点を一つ踏む予定だったが、この残雪では車両通行は不可能だろう。

京ケ岳 関田二等三角点

坊ケ池北端「星のふるさと館」前の駐車場から京ケ岳へ向かう。池を時計回りに進むと「京ケ岳城址登○○」の道標。ここから数分上ったところが山頂。杉林に囲まれて東屋が建っている。西方正面には妙高山や大毛無山、青田南葉山など頸城の山々が見える。ここは豪雪地帯、どの山も残雪たっぷりの姿を見せている。北方眼下には日本海が霞むように広がっていた。 戦国時代、上杉氏春日山城の支城の跡。

城址をあとに、さらに池畔を時計回りに進む。池の南端付近の三叉路を右折。釣り人の影が見える。南にある小さな池との間を通り抜け、左方の林道を見送ってさらに進むと、コンクリート構築物の廃墟が見える。国地院地形図に載っている三角点への歩道入口はこのあたりのはず。ところが踏跡らしきものはまったく見つからない。小さな残雪を踏んで尾根らしいところへ上がる。
このあと三角点までは休むことのないヤブ漕ぎとなる。雪圧で地面に寝た状態の藪は、普通の藪以上に歩きにくい。出来るだけ尾根を外さないように気をつけて進んで行く。ときには窪地の残雪を踏んだり、迂回したり、思った以上にきつい。腰から下は草木の露でびしょ濡れ。地図を見る限り、距離的にはしれている。それにしても地形図に歩道が記されているのに、その形跡がまったくと言っていいほど見えないのはどうしてだろうか?
ヤブツバキ、ショウジョウバカマ、イワカガミ、そして可憐なチゴユリなどの花が目につく。

頸城の山―左が妙高山 坊ケ池と関田山脈

念のため、帰路迷いそうなところには、赤テープを3カ所ほど残した。
小さなピークに登り着いた。やれやれという気分であたりを見まわしたが、三角点はない。
さらに少し進むと、誰かがつけたテープが始めて目についた。三角点はこの先らいし。さらにもう一つ目印テープ。
窪地を過ぎると、小さく開けたピークとなった。探すまでもなく苔に覆われた三角点標石、点名『関田』の二等三角点だ。地形図に山名表示は無く、まさに訪れる人もない寂峰。ピークからは残雪たっぷりの妙高山の眺めが目を惹きつける。

池畔からの高低差は100mあるかないか、それにしてはけっこう汗をかいた。三角点が見つかるかどうか、半信半疑だったが無事到達できた満足感でピークをあとにする。途中からは、登ってきた道を外してしまったが、池の水面が見えてくるともう心配はない。池を目当てに歩きやすそうなところを選んで下って行くと、坊ケ池南端から南へ延びる林道途中へ降り立った。

坊ケ岳南部にある小さい池の畔にはコゴミやフキノトウがいっぱい。少し採らせてもらいながら「星のふるさと館」前の駐車場へと戻った。名もない小さな山だったが、約2時間の山歩きが楽しめたことに満足。


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