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信綱寺山(1010m)

 
長野県 2015.06.01 単独行  観測点のみ
コース 古城公園駐車場(5.05)---ピークno.1(5.40)---P.3(5.50)---P5信綱寺山(6.05-6.10ょ---駐車場(7.00)

信綱寺山門、ここから山へむかう

上田市北東部(旧真田町)の里山。群馬県との県境に近く、この付近が戦国武将真田家発祥の地ということです。
来年の大河ドラマは「眞田丸」、主人公真田
幸村は堺雅人が演じるそうです。

登山口となる真田家ゆかりの信綱寺への道沿いには、真田家の紋章「六文銭」がいたるところ目につく。
新緑がまばゆい古城緑地公園入口の駐車場へ車をとめて出発。駐車場から車道を少し進むと公園緑地となり、立派な山門の前に出る。山門をくぐり、小社の手前で左方墓石の中の山道へ入る。踏跡は薄くなったり明瞭になったりを繰り返すが、尾根筋と思われるところを、上へ上へと登って行く。藪っぽいところもあるが、たいしたことはない。ただウルシの木が多いのが気にかかる。トラバース気味の踏跡に小さな私製道標が目につく。目にした唯一の標識だ。山全体に赤松が多い。マツタケ山かもしれない。

小ピークを一つ越える。ピークというより土塁のような盛り上がり地形。薄い踏跡を拾いながら進むと、赤テープがときどき目につくようになる。さらに土塁状の小ピークを二つ越える。4つ目のピークを過ぎたあと、明瞭な踏跡は目前の5つめピークを東に巻いていく。ここで踏跡を捨て、薄い藪の中を高みを目がけて登って行くと送電鉄塔の立つ明るい山頂に出た。

信綱寺山山頂

鉄塔の背後、赤松林の中には「信綱寺山」と書かれた小さな私製プーレートが木の幹に取り付けられているのみ。
信綱寺山には三角点はない。国地院地形図を見ても、山名の記載もなく、ただ観測点1010mの表示があるのみ。地元でそう呼び慣わされているということだろう。
知る人も登る人も少ないであろう淋しい山。登り行程はぴったり1時間、高低差は約300m、早朝ウォーキングの代わりとしては程よい時間だった。樹木に遮られ、山頂からの展望はほとんどなく、東方に烏帽子岳・湯ノ丸山らしい山影が薄紫色に霞んで見えるだけだった。

帰りは同じ踏跡をたどるつもりが、半分以上下ったあたりで、どうやら違ったところを歩いているのに気づく。太陽の位置を見ながら『感』頼りに下って行く。とんでもない方向へ降りる心配はないので、ためらうことなく下へ下へと脚を運ぶ。はっきりした踏跡へ合流すると、運よくすぐ先が車を停めた駐車場だった。


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