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木曽駒ケ岳(2956m)〜宝剣岳(2931m) 
ロープウエイ千畳敷駅(7.20)−−−極楽平(8.05-8.15)−−−宝剣山荘−−−中岳(10分休憩)−−−木曽駒ケ岳(9.15-9.35)−−−巻道経由−−−宝剣岳山荘−−−宝剣岳−−−三ノ沢岳分岐(11.12)−−−千畳敷(11.355)
 木曽山脈(中央アルプス)の山行記録はコチラにもあります
千畳敷の紅葉を見に行きたいという妻のリクエスト。

せっかく千畳敷まで行くのに、紅葉だけで帰っくるのはもったない、せめて木曽駒ケ岳だけでもというのが亭主の思い。歩ききれなかったら途中で待っているから・・という妻の情けない覚悟。長男が3歳のとき、千畳敷から宝剣山荘まで歩いたことを話すと、頑張ってみる気になったようだ。

3時起きして出かけた甲斐あり、始発のバスでロープウエイのシラビ平へ。ロープウエイも順調に乗ることができてさいさき良し。空中から見下ろす渓谷の紅葉は日光の関係もあってかイマイチの感がある。

木曽駒山頂 宝剣岳と左奥に中岳・木曽駒

千畳敷へ降り立つとそこは2600メールの高山地帯。風が冷たい。薄いシルエットの南アルプスがぞめる。目の前には陽に映える宝剣岳が懐かしい。何回も来ているが、この前はいつだったか・・・。

早速木曽駒へ。馬の背への岩のゴロゴロした急登にかかると、後からきたハイカーにどんどん抜かれる。高山の花は既に終わり、今は枯れ野と化した左斜面からそそり立つ宝剣岳の威容を見ながら、スローペースで高低差300mを登りきると、寒風が正面から吹きつけてくる。300mの急登にもかかわらず汗一つかいていない。南アや八ケ岳は依然として薄いシルエット、さらに薄く富士山が頭を覗かせている。

宝剣山荘から中岳ピークを経由して木曽駒へ。休日ではないが多くのハイカーがぞろぞろと歩いている。さらにスローペースとなった妻に付きあいながら最後の登りをひと足ひと足登って山頂へ到着。ここも冷たい強風、神社の石垣を風よけにして休憩。次々と登山者が登ってくる。山としての魅力より、初心者でもピクニック気分で登れる3000m近い山ということだろう。

南アや富士がかなりはっきり明瞭になってきた。八ケ岳連峰、御嶽山、乗鞍岳、そして木曽駒から南に延びる中央アルプスの連嶺や三の沢岳、恵那山などの展望に見入る。残念ながら北アルプスは霞の中に溶け込んで確認できない。

帰りは、中岳の巻道を経由、「難所あり」という注意書きがあるため、この道を歩く人は極めて少ない。敬遠するほどの難所ではないのだが。妻も三点確保を守って、どうということなしに歩いていた。

宝剣山荘で妻と分かれて宝剣岳へ。以前は何の苦もなくすいすいと通過した岩稜も、この歳になるとことさら慎重に足場、手がかりを確認しての行動となる。そのくらいでちょうどいいのだろう。むしろ極楽平への下りの方が気を使うケ所が多い。鎖も真新しいものに取り換えられていた。 

宝剣山荘から宝剣岳を越えて三の沢岳分岐までの所要時間は、3年前には35分で通過したが、今回は1時間近く。歳は争えないことを痛感した山歩きでもあった。

木曽山脈(中央アルプス)山行記録は、こちらにもあります
( 木曽駒・宝剣・三ノ沢・檜尾・空木・南駒・越百・念丈・安平路・摺古木・恵那・大川入山 他)