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佐久穂町 妙義山(1083m)

長野

 2016.04.02

 単独   四等三角点
コース 本郷集落(6.30)---林道終点(6.55)---妙義山(7.50-8.00)---本郷集落(9.05)
岩が塞ぐ尾根 妙義山山頂 雑木林のシラカバ

国地院の地図で、佐久市周辺の未登の山探し。佐久穂町に三角点はあるが山名の記載されていない山が目にとまる。点名を調べると“妙義山”。地元ではどのように呼ばれているか不明だが、とりあえず“妙義山”とさせてもらう。ここからそれほど離れていない東北東には有名な岩峰「妙義山」がある。関係があるのだろうか。
ネット検索してみたが登頂記録はヒットしない。登山道の表記はないが尾根を忠実にたどれは何とかなりそう。

佐久南ICを降り、R141号を南下、海瀬駅付近でR299号へ入り十石峠方面へ数㎞、信号を左折して余地方面へ。火の見やぐら手前の空地へ駐車。

火の見やぐら付近から南方向への路地に入る。入山禁止・山菜キノコ採取禁止の表示があるが、今はシーズン外だから問題はないだろう。舗装された道で、普通車なら問題なく走れる。途中からダートに変わるが、そのまま緩い勾配を南方向へと進む。20数分で尾根筋に着く。ここからは登山道の表記はないが尾根を外さないようにたどれば大丈夫だろう。念のためクマよけの鈴を二つザックに着ける。曇り空ながら、落ち葉の散り敷いた尾根は気持ちよく歩ける。藪もない。これなら楽々山頂へ・・・と思ったのはちょっと甘かった。

地図を見ると、山頂までには、ちょっとしたコブが3つほど確認できる。

やがて大小の岩が立ち塞ぐように構えていのが目に付く。それも1か所だけではない。気を引き締めて慎重に岩場を一つ、二つと通過。何とかなりそうな気もするが、そのうちに足場・手がかりに不安のある岩場に突き当たってしまった。ストックはデポして、両手を自由使えるよう解放、岩場にとりついてみる。しかしやっぱり不安。80の爺さんが岩から落ちたら笑いものだ。無理は禁物。尾根から少し下り、けもの道らしいところを選び、斜面をトラバース気味に進む。斜面はかなりの急傾斜、支えとして木々を最大限利用して進むが、中には枯れたものもある。つかんで体重を預けたとたんにポキッ・・・しまった、という場面もあった。

岩場の終わったところで尾根へ戻り、左手に見えてきた目的の山頂へ大きく左転回していく。笹の切り開きを抜けると芽吹き前の灌木が、高々と並ぶ気持ち良い円頂。真ん中に四等三角点が鎮座するのみ。山名表示一つない寂峰、わざわざこの山へ登りに来る好事家はいないのかもしれない。ここまで、目印テープなどまったく見かけなかった。残念ながら展望はほとんどない。
シラカバの白さがことさらに目に引き立つ雑木林の美しさにひかれて一服する。登り1時間25分。時間的にも小さな里山だ。

小休止して山頂をあとにする。下山も岩場は避けて通過。
登りでデポしたストックのことをすっかり忘れていた。車まで戻って気が付いたが、もう一度あそこまで戻るのは面倒、あっさりと諦めてしまった。


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