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      大鷲山(817m)―烏帽子山(483m)        

 富山

 2016.06.27

 単独   大鷲山 三角点なし
   烏帽子山 四等三角点
 コース 道の駅(4:20)---登山口石段(4.30)---ロス10分---林道・展望台(6.05)---大鷲山(7.10-7.25)---展望台(8.10)---烏帽子山---展望台(9.00-9.05)---登山口(10.15)---道の駅(10.20)
日本海落日―道の駅市振の駅にて

【富山百山の67座目)】

◆今日は海抜ゼロメートルからスタートする山。ほかにもあったかな~。思い出すのは利尻島泊港から標高1718mの利尻山までの登山がそれだった。この日帰りはさすがに大変だったが8時間で往復、あのころの自分の脚が信じられない。

前日、黒菱山・朝日城山合わせて高低差1100mを登った翌日だ、この足がしっかりとガンバッテくれるか・・・。

◆「道の駅・越後市振の関」で車中泊の一夜。日本海は波の音が聞こえてきそうな至近距離。予想もしなかった日本海の落日は素晴らしく、まさにラッキーの一言。この道の駅は富山・新潟県境付近で新潟県糸魚川市の地籍。大鷲山登山口から800mほどのところにある。

◆4時15分明るくなるのを待って道の駅を出発、ふだんならウォーキングをしている時間だ。県境の境橋西詰に「NHK648Kh」のよく目立つ青い看板が立っている。ここから石段を上がり、水路の縁を進む。うっかりして大鷲山への入り口を通過、行き止まりから山道へ入り急登するとすぐに送電鉄塔、この先に道はない、間違えたらしい。

仕方なく戻る。すると、標識はないが見落とした山道があった。これが登路だった。しばらくは眠気を吹き飛ばすような胸突く急登。
大鷲山標高はわずか817m、それでも海抜ゼロメートルからの登りということで、標高が丸々高低差。これはけっこうな登りと言える。
最初の急登が終わると送電鉄塔、休むことなくひたすら先をめざす。樹木の隙間から真っ赤な太陽が昇るのが見え隠れする。国地院地図には登山道が記されていないが、概ね尾根を進んでいるようだ。道は良く手入れされ、明瞭で誤る心配はない。

中間の展望台

展望皆無、かなりの勾配がつづく。うんざりするころ、今度は下り坂、ほんとかよ・・・下るなんて・・・。帰りが思いやられる。コルから上り返すと林道へとび出た。そこかが展望台。これで高低差500メートルを稼いだ。
日本海の海原が眼下に広がっている。展望のない樹林の中を歩いてきたあとだけに、ほっとした解放感がある。径2メートルほどもありそうな大きな石に「緑風」と彫られている。ベンチが2脚、さわやかな風が通り過ぎて行く。

5分ほどの休憩で出発。林道を挟んだ反対側に登山道がつながっている。「山頂へ2㎞1時間15分の標柱が立っている。残りの高低差は300m余。体力的にはまだ余裕十分。昨日の高低差1000メートルの黒菱山の疲労は残っていない。登山道は良く手入れされていて歩きいいが、展望がほとんどないのが残念、機械のように、ひたすら前へ前へと脚を運ぶ。

樹相が変わってきて、ときどきブナなどが目につくようになる。汗がしたたる。少し展望が得られるようになってきた。どうやら山頂に近づいたようだ。僧ケ岳から毛勝三山が望めるようになると待望の山頂。それほど広い山頂ではないが気持ち良い頂だ。標柱には「ひすい海岸よりようこそ」と書かれといる。展望を楽しみながらしばしの休憩。

大鷲山山頂


下山は一気に展望台まで下る。時間は余裕十分、大鷲山と同じ地図に載っている烏帽子山へ立ち寄ることにする。目算で林道の距離1.5kmほどで勾配はほとんどない。三角点は林道に接近している。展望台から
1時間もみれば十分だろう。地点を誤らないよう、地図と地形をにらめっこしながら林道を東へ向かう。カーブの一つ一つを確認しながら10数分歩いたころ「ここだ」という地点に到着。
山道らしいものが見つからない。思い切って藪へ突入、これがまたひどいヤブ、イバラも絡んで始末に負えない。地図読みに間違いがなければ、林道から1015mとは離れていないはず、めくら滅法動いても探せるわけがない。この藪は探せるような藪ではない、残念ながら諦めることにする。「このあたり」と見当をつけたあたりに、ボール紙に「烏帽子山」と書いて写真だけ撮る。あるはずの四等三角点未確認は心残りながら、展望台へ引き返し、そのまま下山。

烏帽子山往復50分を加えて、往復6時間、この年齢としてはまずまずの歩きができたようだ。


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