山岳巡礼  hkk-1541
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  唐堀山(1159m)    登頂失敗とリベンジの記録

 富山

 2016.09.15

単独  三等三角点 
 コース 登山口を探して2時間以上
送電鉄塔の立ち並ぶぶ登頂ルートの尾根が見えているのに、一歩も登ることなく敗退
リベンジ
地蔵のある空き地(7.35)---登山口(7.50)---第一鉄塔(8.50-8.55)---第三鉄塔(9.15)---山頂三角点(10.05)・・・休憩・ヘリポート・・・ 山頂三角点(10..40)---第一鉄塔(11.40)---地蔵のある空き地(12.30)

                  登頂失敗の記録

登山口が判然としないため登頂中止。
ネットで資料検索、それを頭に入れて出かけたが、その記憶と何となく違う。加賀沢トンネルに入って側道を500m進み、非常出口から黄色い梯子を下りるとそこが登山口・・・・のはず。

非常出口には気づいたが、ドアを開けて外を見ると先入観と様子が異なる。まだ先ではないか・・・かなり進んでからおかしいと気づいた。もう一度トンネル入り口からやりなおし。先ほどの非常口は無視して探す・・・このトンネルで間違いないのか・・・疑いだすときりがない。トンネル名はツタが絡まっていて読めない。そもそもトンネルが違うのでは・・・・。車で行ったり来たりして確認。トンネル入り口手前の橋の中央が富山・岐阜の県境表示がある。加賀沢トンネルに間違いない。
                

黄色いハシゴを降りたあたり

最初に開いた非情出口が正解だった。20段ほどの梯子を降りる。ネットにはそこが登山口とあった気がする。川沿いに進む道と、左手山側へ登って行く樹脂階段の道がある。川沿いにも踏跡かあるが草藪っぽい。
急な樹脂推断を上がる。そこは草がぼうぼうと茂る原。一筋の道がある。これだ・・・勇躍進むと鉄格子の穴倉に突き当たる。電力会社の施設らしい。その先へ進む道ははない。
梯子の下まで戻り、今度は草藪を押し分けて川沿いを進んでみる。これも到底無理な道。

トンネル入り口手前の、石地蔵のある駐車場所へ戻って、今度は宮川の岸辺の道をたどってみたり・・・・結局2時間以上うろうろと動き回って、最後は諦め。翌日に予定していたキラズ山へと向かうことにした。
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帰宅後、もう一度ネット情報を確認すると、樹脂製の階段を上がると、その先に歩道がつながっていたようだ。それが完全に草に覆われてしまい目に入らなかったのが原因。訪れる人が少ない山と言うことかもししれない。


【富山百山88座目】・・・唐堀山    

リベンジの記録

1週間前、登山口が分からずに退却。今回はそのリベンジ。
国道41線を南下、猪谷の先でR360号へ入る。長い越路トンネルを抜けて次の加賀沢トンネルへ入る手前、橋の北詰の道の広がりに石地蔵が何体か祀られているところがある。ここに駐車。

唐堀山山頂

南に向かって岐阜・富山県境の橋を渡りトンネルへ入る。トンネル名はつる草が垂れて読みにくいが、かろうじて加賀沢と読める。トンネル右側の歩道を数分進むと鉄橋となるが、覆いがされていて鉄橋とは思えない。その橋を渡り切ったあたりに非常出口があり、ここから外へ出て設置された20段ほどの垂直の梯子を降りる。

降りたら左手に進み緑色の鉄橋をくぐると、左手に合成樹脂製の黒い階段道がある。ここが登山口で、「鉄道防雪林」という白杭が立っている。樹木が茂り、うす暗く急な階段道を上がると草っ原。前回はここからどっちへ進んでよいかわからず、戻ったり、ほかに登山口がないか探したりしたが、結局あきらめて次に予定していたキラズ山へ向かってしまった。

今回はは腰丈以上の草に覆われていた草原に、踏み倒された一筋の形跡が見える。前回は、まさか草ぼうぼうの中に道があるとは思いもしなかったが、ごく最近踏み倒されたらしい薄い痕跡を伝うとすぐに山道へとつながった。たった10mか20m、前回は探し方が足りなかったことを反省。

これで心配なし。あとは明瞭な道をたどるだけ。あまり好きではない杉植林の急登に早くも汗が流れる。
紅葉にはまだ早いが広葉樹が多くなってくる。ひとがんばりすると左手から明瞭な山道が合流、トンネルができる以前のコースか?やがてコースは岐阜・富山県境尾根をたどるようになる。名前もわからぬ何種類かのキノコが数多く目につく。
登山口から1時間で最初の送電鉄塔に着く。5分の立ち休み。ここから尾根通しに山頂まで合わせて4本の鉄塔が立てっている。ルートは尾根を外れずに急登の連続。
鉄塔の立つ場所は樹木もきれいに切り払われているので、天気さえよければ東方の展望が楽しめると思われるが、雲が低く垂れこめて見るべき景色はなし。

急な登に汗を滴らせ、送電鉄塔の一つ一つを目標に登って行く。4つ目の鉄塔をクリアして、山頂はもうすぐ・・・と勝手に想像したが、まだまだ先だった。
勾配もさらに急になった気がする。トラバース気味の道にホッと一息、勾配が緩んでТの字に突きあたった尾根道は、標識は無かったが感で右手進むと、山頂は間もなくだった。

えっ?ここが山頂・・・平坦になった道の一点に過ぎず、まるっきり山頂らしい雰囲気はない。もちろん展望皆無。ちょこっと広くなった場所に三角点標石と、手製の「唐堀山」と書かれた小さな板切れが一つ、雑木の枝にぶら下がっているだけ。高低差900mを大汗かいて登ったにして、実に素っ気ない歓迎だ。

道は先に延びているので進んでみる。小さな分岐を左にわずか進むと鉄塔。展望はないがここで昼食休憩。先ほどの小さな分岐をまっすぐ進むとコンクリートの平坦地。これはヘリポートの跡らしい。鉄塔工事の資材運搬に使ったのだろう。
山頂周辺で30数分時間をつぶしてから下山。
登り2時間30分、下り1時間50分、大汗を滴らせた割りには印象の薄い山だった。

追記―富山・岐阜県境にあって、富山県では「富山の百山」となってるが、岐阜県の120山には選ばれていない。


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