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  高頭山(1203m)

 富山

 2016.09.26

 単独  二等三角点
 コース 登山口(5.55)---導水管(6.25)---三枚滝分岐(6.40)---古株の小空間(7.20)---小屋跡?(7.23)---三角点(8.02)---山頂(8.05-8.15)---三枚滝分岐(9.15)---登山口(9.50)

【富山百山90座目】・・・高頭山

前夜車中泊した呉羽SAから登山口へ向かう。立山ICを降りてあとはカーナビ任せ。ところがナビ中止、何で?我が愛車のカーナビは10年も前の代物、道路が変わっていて、辺鄙な山間へ入るとしばしば似たことが起きる。
登山口着は30分遅かった・・・とは言え出発にはちょうど良い時間。登山口手前の1㎞ほどは道場が狭く対向車があったら難儀しそう、幸い往きも帰りも対向車はなかった。

ブナ林の高頭山山頂

◆登山口は発電所の前、駐車10台ほど可能。
「高頭山登山口」の道標から急こう配の山道へ入る。急登ではあるが整備状況は良く快適に歩ける。
高低差900mほどの唐堀山へ登った翌日だが、足の疲労感はあまり感じない。調子よく歩けそうだ。木々の途切れた隙間から、朝日が昇ってくるのが見え。案じた天候だつたがほっとする。
急登を50分、発電所の導水管の脇を歩くようになる。別に山道もある。

導水管が終わってほぼ水平な山道へ入るとすぐに分岐。古びたベンチが2脚、三枚滝への直進する平坦道と、左手へ上がる山道、道標にしたがって山道へ取りつく。このコースは要所には必ず道標がある。地元の登山仲間が協力して整備しているのだろうか。ありがたいことだ。

分岐から4分ほど登ると伐採木の古株がある。休憩するには手ごろだが、休みなしで先へ進むと、すぐに藪の陰にブルーシートが見える。ここが以前小屋が建っていたというところだろうか。
ぬかるみっぽいところが手で来る。同時にブナの木が多くなってきた。実に雰囲気が良い。さらに進むとブナの純林といたいほどの様子に変わる。気分もルンルン。

高頭山三角点

前方にピークらしい山体が見えてきた。あれが高頭山?とんでもなかった。時間的にもまだまだずっと先だった。勾配が緩んだり急になったりを繰り返しながら高度を稼いで行く。小さな下りのあと緩く登って行くと見落としそうな右手の切り開きに三角点の標石、到底山頂とは思えないが確かに三角点で。この先にもう少し高そうなふくらみが見える。足を延ばすとそこがゆったりとした地形の高頭山山頂だった。美しいブナの木に覆われた気持ち良い山頂。しかし何の標識もない・・・よく見るとオブジェのようなブナの木に、「高頭山」と書かれた小さな板切れが打ち付けられていた。実に地味な山頂、いかにもブナ美林に覆われた地味な佇まいが感じよかった。

ひと休みした後、山頂を辞す。
帰りは導水管沿いのコンクリート階段を使わずに、登山道を利用。ほぼ予定の時間に下ることができた。それにしても、登山道の手入れも行き届き、ブナ林の美しさも印象に残る良い山だった。


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