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  白鳥山(1287m) ・ 尻高山(677m)

 富山・新潟

 2016.10.15

 単独  白鳥山 三等三角点
 尻高山 二等三角点
 コース ◆坂田峠駐車場(5.50)---登山口(5.55)---シキ割り水場(6.50)---白鳥山(7.50-8.05)---シキ割りの水場(9.00)---坂田峠駐車場(9.40)

◆「白鳥山登山道入口」の看板付近駐車(9.50)---登山道入口(10.15)---尻高山(10.50- 10.55)---登山道入口(11.25)---駐車地点(11.45)

【富山百山90 座目】・・・白鳥山

白鳥山山頂

登山に趣味を持つ人なら「日本海親不知から南へ向かって中部山岳などをたどり、太平洋まで自分の足で本州横断」という大イベントを耳目にしたことがあるかと思う。北アルプスから中央アルプス、または南アルプスの嶺々を踏破していく超ロングのルート。南から北へ向かうのも同じこと。
ところでこのルートの北端が北アの白馬・朝日岳から栂海(つがみ)新道をたどって白鳥山、尻高山にいたる区間、その2山が今回の目的。

前夜は道の駅「越後市振の関」で車中泊。国道8号線の境橋西詰からR115で、登山口坂田峠へは完全舗装の快適な道。駐車場手前の分岐には「白鳥山登山道」の看板があり迷うことはない。駐車場は手前と奥の二つがある。

空っぽの手前駐車場へ車を止めて出発。つま先上がりに少し進むと登山道入口、栂海新道へと入る。樹間からオレンジの朝陽が差し込む。良い天気になりそうだ。整備された道は何の問題もなくわかりいいが、早々にきつい急登がしばらくつづく。金属製の階段やロープを利用して踏ん張る。体の機能が半分眠っている状態ではかなり厳しい。

山頂までは高低差約700m、そのうち300mほどはこの急登で稼いでしまう。がんばりどころだ。そのあとは多少のアップダウンはあるが、身構えるようなものではない。ひと汗かいて1時間ほど歩くと小さな沢へ下った水場、「シキ割り水場」と書かれている。冷たい水が美味い。備え付けのコップ一杯を一気にグイッと飲み干す。
このあとは比較的なだらかな道を気持ちよく上っていく。

密な樹林帯を抜け出て明るさかが増してくると、始まったばかりの紅葉が陽に映えていい感じだ。ヤマウルシの朱色がことさら目に映る。ブナの若木にあたる朝陽がまぶしい。灌木の頭越しに見えてきたピークに、明るく輝いて見える建物、あれが白鳥小屋らしい。まだ距離はあるが時間はそれほどかかからないだろう。

縄暖簾ならぬビニール紐の暖簾がご愛敬、その先が白鳥山山頂、白い2階建ての小屋が山頂を占めていた。中をのぞくと無人ながらきれいに整理されている。小屋の南が小さな広場、真中に三等三角点の標石と山頂表示板。「富山の百山」90座目の頂である。

これという展望はないが、東方に霞んで見えるのは頚城山塊の妙高山などだろう。
10数分の滞頂で下山の途につく。途中登ってくる単独登山者二人に合っただけ。静かな山だった。

【尻高山】

尻高山山頂

昨日の大熊山登山のあと、上市町の尻高山へ立ち寄るつもりが、登山口へのアプローチがうまくいかずに断念。

今日は白鳥山下山後、つづきにある同名の尻高山へ。
実は、栂海新道を親不知からスタートすると、最初の山がこの尻高山、そして白鳥山へと進むことなる。あとで気づたのだが、坂田峠からそのまま尻高山を往復した方がよかったようだ。そうとは気づかず、白鳥山下山後、「白鳥山登山口」という看板地点の分岐まで戻る。そこから林道を車で東に進み、栂海新道へ合流したところから尻高山を往復するつもりだった。ところが先ほどの看板のところから先は通行止め・・・どうして?歩いてもたいしたことはなさそう。

付近に車を止めて林道をテクテク・・・。山の斜面が崩壊、土砂が押し出されている。これのために通行止めだった。栂上新道入口には見落としようもない赤く塗られた長い梯子、ここから山道へ入る。

道標には「栂海新道」と大書、日本海親不知や、白鳥山・朝日岳の名前もある。山頂までの高低差は200m余、1時間もあれば十分往復できるだろう。
道はしっかりしていて何の問題もない。昨日、上市町の尻高山を登ることができていれば、同名の山2座を登れたのに残念。

多少疲れも出てきたのか、高低差200mにしてはかなり歩きでのある気がする。35分かけて尻高山々頂。広々とした平坦な頂部は木立に囲まれて展望はなし、二等三角点標石と石地蔵がひっそりと佇んでいるのみの静かな山頂だった。
長居をする理由もなくすぐに車へと引き返して、今回の3日間富山の山を終了。これで当分は富山県の山へ来ることはないだろう。


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