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群馬 菅ノ峰(1474)

群馬県  2016.12.03 単独  二等三角点
コース R406・須賀尾峠(11.20)−−−菅ノ峰(11.50?55)・・・ロス25分・・・ロス 10分・・・須賀尾峠(14.35)

薬師岳を下山後、長野原町と東吾妻町境界の菅ノ峰登山口へ車で移動。ここも道路の付け替えで愛車の古いカーナビが役に立たない。半分「感」を頼りにR406号線へ入り、須賀尾峠へかなり勾配のある道を走らせる。「丸岩入口」の道標を目にすると峠はもうすぐ。できたらこの丸岩も登る予定だ。 

菅ノ峰山頂

長野原町と東吾妻町の境界が須賀尾峠、ここが薬師岳へのスタート地点。ただし道標の類は見えない。道幅に余裕のあるところへ駐車、「長野原町・東吾妻町」の標識の脇から東へ向かって落葉した樹林へ足を踏み入れる。明瞭の道ではないが、注意すれば落葉の下に踏跡が何とか確認できる。しばらくは勾配を感じないような道、山頂までの高低差は500m弱、楽勝気分で薄い踏跡を追ってゆく。林床はひざ丈ほどの笹、細い尾根とちがって平坦な地形は油断するとルートを外すおそれがある。

斜面に勾配がついてくると、ルートはわかりにくくなってくるが、代わりに赤テープが導いてくれる。注意すれば必ず次の赤テープが確認できるほどの間隔であるのは心強い。踏跡の薄さから、訪れる人も少ないのだろう。赤テープばかりに気を使っていると、全体の地形などを記憶する方がおろそかになってしまう。下山では2回も失敗してしまった。

地図上の1208m観測点あたりで向きが変わって南西への尾根筋を上るようになる。灌木の落葉樹の急な勾配、踏跡や赤テープも確認しにくい。灌木につかまりながら高度を稼いでいく。

急登をかなり長く頑張った気がするが、実際にはそれほどではなかっただろう。笹に覆われた稜線の感じの広い空間に出た。しかし明瞭な道はなく、落葉樹と広い笹原の中にそれと識別できる程の踏み跡が頼り。見まわすとピークは左手方向らしい。赤テープはもう見当たらない。獣道か人の踏み跡か、定かでない斜面を登りついた小さな空間が目標の山頂。二等三角点標石と白い三角点杭、それに「菅ノ峰」と書かれた小さな私製プレートがあるだけ。実に素っ気ない。道はさらに南へ向かって延びているようだが、その先はわからない。地形図には「菅峰」と記されているが私製プレートは「菅ノ峰」、「かんのみね」が山名ではないかと推測される。

ほとんど展望もなく、数分で下山にかかる。
峠へ戻るまでは気が抜けない。広いこの尾根から1208mピークへ向かう支尾根へ入るヶ所を見落とさないように・・・と注意していたのに、かなり下っても目印に残した赤テープが見えない、もう少し、もう少し・・・こんなはずはない。見過ごしたらしい。とたんに足の疲れを感じる。なるべく広い尾根筋の北側を上り返していく。今度は間違いなくテープを発見。ロス20分ほど?

山は下山の方が危ない、赤テープを見逃さないように慎重に急斜面を降りて行く。1206mピーク、ここまでくればやれやれ・・・それが油断、ピークの直下を右に巻いている道がある。何もピークを越えていく必要はない・・・巻き道へ入るも、かなり歩いたのに本来の道に合流しない。もちろんテープ類はなし。それに歩きにくい。巻き道ではなく獣道らしい。仕方なくピークまで戻る。そこからは赤テープを見失わないように慎重に下って行くが、なぜかテープが途切れて直進と右手の2方向に広い尾根が分かれる。どっち?六感が右手の道だと言っているような気がして右尾根を少し下ると、再び赤テープが目に入る。あとは赤テープを神経質なほど注意して峠へと下った。

今日は里山の難しさを二つも味わってしまった。
峠からすぐ近くにある丸岩も登る予定にしていたが、初冬の陽の落ちるのは早い。無理して登ることもない、そのまま帰宅の途についた。
小さな里山だったが、歩行時間合計約7時間。それなりに充実した一日だった。

 
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