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霧ケ岳山頂 |
名前も聞いたたことのない山。ネットで偶然見つけた。日帰りも可能ということで急遽その気になった。
所在は上越市東部、小谷島の山。
胸骨圧迫骨折から10ケ月。3週間前に高標山へのお試しハイキング。支障なくも歩けたが、山歩きの勘はすっかり衰えているのを自覚。今回の霧ケ岳も歩きの感触を確かめるのが目的。
高速の高田ICを出てから、一般道をしばらく走り、R253へ入る。あとはひたすら東方へ向かって走ると、今は閉館となってるおゆみの温泉へ到着。広い駐車場の一角に登山口がある。
大きなルート概念図の看板が立っている。
山頂までの高低差は約400m余。軽いハイキングにはちょうど良い。道標を確認して登山道へ入る。
落葉に覆われているが道は明瞭で、迷うことなく安心して歩ける。ただし、足元は湿っていて油断すると滑って足を取られそう。昨年12月、粘土質の土に足を取られて尻もち、骨折の記憶がトラウマとなってまだ残っている。慎重すぎるほど慎重に足を置いていく。
最初は杉などの人工林だが、その先は落葉樹林に変わり、樹種は朴、ブナ、楢など種々雑多。
低山の割には結構勾配はきつい。「滝見所」の案内板を見てきょろきょろ探すものの滝らしいものは見えずパス。
しばらく登ると「胸突八丁」の表示、えっ、八丁は八合目のこと?それにしては早すぎる・・・どうやら合目とは関係ないようだ。
固定ロープが何ヶ所も付けられているが、これがないと思いのほかきつい登りになる。
さえずり広場の道標を横目で見て通過、水場を過ぎると勾配も緩んで歩きやすくなる。足腰に気になるような異常はなく、登りついた広場は山頂・・・?。道標を見ると「山頂」の矢印がまだ先を示している。
広場からいったん下り、そのあと少し長く感じる勾配を上りきると今度は本物の霧ケ岳山頂。
低山にしてはなかなかの展望。展望案内板を見ると東方に『焼山・妙高山・高妻山・黒姫山・飯縄山』西方に『越後三山、未丈ケ岳、浅草岳、守門岳・・・・』など旧知の山々が望める。一座づつ照合確認。旧友に逢ったような気分だ。
10分ほど山岳展望や、色づいた木々の色模様を愛でたりしてから下山。
周回コースも取れるようだが、邪魔になったストックを途中に置いてきたため、同じ道で下山。
腰回りにごく軽い違和感は感じだが、徐々に慣らして行けば、ハイキング程度の山なら心配なく登れるようになりそうだ。
好天に恵まれ、低山ながら山にいるときの充実感は、私にとっては麻薬のようなもの。大きな山でなくてもいい、生きている間は山とは縁をきるわけにはいかない。そんなことを想いながら、2時間45分の気持ちいいハイキングを楽しんだ。
◆山登りとは言えない小さな山ではあるが、今年はこれが3座目。たった3座・・・・毎年数十座から90座以上も登っていたことを思うと寂しい。
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