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志賀高原赤石山(2109m) ・・・・(2)
長野県 | 2018.07.15 | М氏同行 | 晴天 | |||||||
コース | 大沼池バス停(6.00)---池尻(7.05)---レストハウス---尾根上分岐(8.20―8.30)---赤石山(9.00―9.20)---尾根上分岐---大沼レストハウス(10.25―10.40)---沼尻(11.05―11.10)---大沼池バス停(12.00) 高低差・・・約600m | |||||||||
2回目の赤石山。登山愛好家は「赤石」と聞けば南アルプスの赤石岳—3120mを思い浮かべると思いますが、この日登ったのは志賀高原の赤石山。
М氏と大沼バス停の駐車場で待ち合わせ。暑くならないうちに登りたいということで6時出発。二つあるコースのうち、林道状の道をたどって大沼へ。緩やかな道を小1時間で沼尻に着く。水面の色のえも言われぬみごとなこと、言葉では言い表せない。15年前そのままだ。しばし声も出さずに見とれる。 沼尻からは沼沿いに進む。樹間に見え隠れする水面はどこまで深い色を湛えて変わることはない。沼畔のレストハウスが見えてきたところから登山が始まる。 針葉樹やダケカンバの梢からは、爽やかな野鳥の鳴き声が降りそそぎ、足元には高原の可憐な花々が目を引く。博物学に詳しいМさんから鳥の種類や花の名前を教わりながら足を進めると、次第に勾配が増していく。 丸太を土留めにした階段がつづくが、その丸太が崩れている箇所が多く歩きにくい。思った以上に脚力を使う。15年前はもっと歩きよかったような気もする。花や野鳥の声に励まされて沼からの登り約1時間半、尾根上の分岐に着く。ルートはここから南方面が四十八池・鉢山。北が目指す赤石山。
少休止してから尾根道を北へ向かう。展望のない樹林帯を、黙々と足を運んできたが、突然樹林帯を抜け出た。視界が一気に開ける。そこはザレの険しい崩落急斜面。その上縁部に沿うようにして登って行く。突然展望の開けた山頂肩、大パノラマが広がっている。赤石山山頂は岩塔のような構えで目の前に。15年前、妻と登った日のことがよみがえる。 岩塔の一段下がったころで休憩タイム。 30分近い展望休憩の後、山頂をあとにする。崩れかかった足場の悪い道を、花などを愛でながら一気に大沼へ下山。3連休ということもあってか、多くの人が大沼を訪れ、みごとなエメラルドグリーンの水面を見つめていた。 この日、全国的な猛暑日。自宅のある長野市も36.2℃。山の上は10℃以上低かっただろう。この記録をつづっている今も、うだるような暑さ・・・山へ帰りたい。 |
志賀高原赤石山(2109m)・・・( 1 )
長野県 | 2003.07.15 | 妻同行 | マイカー | |||
コース | 大沼池バス停(7.40)---池尻(8.35)---レストハウス(8.50-9.00)---鉢山分岐(9.45)---赤石山(10.10-50)---鉢山分岐(11.00-05)---大沼レストハウス(11.45-55)---大沼池バス停(13.00) | |||||
梅雨の晴れ間が期待できるという予報で、妻と軽いハイキングに出かけた。志賀高原の赤石山、はじめて登る山である。 蓮池から奥志賀方面へ進み、最初のトンネルを抜けてしばらく走ると、大沼池入口バス停が登山口となる。広い駐車場とトイレがある。 大沼池までは緩やかな上り勾配の林道をのんびりと行く。この林道入口は施錠されていて一般車は入れない。 1時間弱で池尻に着く。エルラドルグリーンの池として知られるが、思わず感嘆の声を上げたくなるような美しい湖面が目に飛び込んでくる。 湖面を見下ろすようにしてたどる道からは、樹木の間からエメラルドグリーンというのかセルビアンブルーというのか、それも湖面の中央、周辺部など微妙な変化を見せる色の芸術を楽しみながら半周すると、15分でレストハウスに着いき、ここからが赤石山の登山道となる。 手入れされた緩やかな道は、すぐに急な階段道となる。 妻のペースに合わせてスローペースで登って行く。人間の手の入らないコメツガ、ダケカンバなどの自然林が気持ちいい。透き通るような野鳥の囀りが心地いい。 左方に赤石山の岩峰が見えてくると、間もなく鉢山方面からのコースと合流。ここで一息入れてから山頂へ向かう。 樹林を抜けて明るくひらけると、目の前にはザレた急斜面。その斜面上部には巨岩がそば立つように構えている。足元に目をやと可愛いコケモモの花。ザレれに足を取られながら巨岩の裏側へ回りこんで行くと、その先にもう一つ巨岩が見えてきて、それが赤石山のピークだった。 巨岩の上に立つと足の裏がむずむずするような高度感がある。足下には深い樹林に囲まれた紺青の大沼池。 展望には不向きなもやった天候。それでも横手、志賀山、岩菅山など志賀の山々と、四阿山、御飯岳などが見えていた。ほんのいっとき雲が切れて鹿島槍ケ岳や穂高連峰が顔を出してくれた。 三等三角点は岩峰からやや下がった潅木の中で、基部まであらわにされた痛ましい姿になっていた。 山頂の風に吹かれながら食事をしたりしてから同じ道を下った。 |