hkk-561 ≪山岳巡礼≫のトップへ戻る
有倉山(633m)
新潟県 | 2005.10.010 | 単独 | マイカー | 有倉山 一等三角点 | |||
コース | 長野自宅(6.00)=====十日町市上鰕池(7.25-7.30)−−−林道終点(8.15-8.25)−−−有倉山(8.55-9.20)−−−林道終点(9.40)−−−上鰕池(10.05) | ||||||
一等三角点の山を消化するための山行で、標高はわずか600メートル余、地理院の地図にも登山道が記されているので楽勝気分だった。 R117号を北上、長野県から新潟県へ入ったところが津南町、大割野の交差点を左折、千曲川にかかる橋を渡ると飯山線津南駅につきあたる。ここを右折して3キロほど行くと松之山町方面への道標にしたがって左折する。 豊原トンネルを抜けた先で上鰕池(かみえびいけ)への道標をみて右折、トンネルを抜けて上鰕池集落となる。 集落のはずれ付近に上鰕池集落センターという建物がある。シャッターに「火の用心」と大きく書かれているのですぐにわかる。邪魔にならないようにここに駐車させてもらって歩き始める。 上がり勾配の車道が大きく左にカーブして少し進むと、「農協共済」という看板の取り付けられたカープミラーがあり、右手にのびる舗装された林道があるのでこれに入る。 10数分でY字の二又となる。ここは左へ進む。分岐から100メートルほど舗装されているがその先はダートとなり、道は正直に尾根上を走っている。ほとんど気にならないほどの勾配で、ほぼ直線状に東へ向かう。 車が10台ほどは止まれそうな広場となり、林業作業員小屋らしき建物がある。ここまで車で問題なく来ることもできた。林道はここが終点となっている。この林道は、地図上では途中から点線で記されている。(林道は有倉山の手前で尾根をはずれ、ピークをかすめるようにして北側を巻いている) 付近を行ったり来たりして、10分ほどピークへの道を探してみたが見当たらない。来た方向に少し戻ってみると、尾根通しに道らしき形跡を見つけることができた。 藪がはびこり、放置されて久しい感じだが何とか歩くには支障がない。数分、あるいは10分もかからずにピークへ登れそうに見えた。ところがしばらくすると道は藪の中に埋没、消えた道を何とか探してこれをたどろうとするがダメ。笹と潅木が絡み合い、そこへ蔦類が縦横に張りめぐらされてどうにもならなくなってきた。またぎ、踏みつけ、くぐり、あげくは匍匐前進のスタイル。蔦に引っかかって転び、笹に滑って尻餅をつき、たちまち全身汗びっしょり。 山頂が近いとわかっているからがんばれるが、もう少し距離があったら早々にギブアップするところ。こんなひどい藪を、強引に押し分けて歩いてたのは始めてのことだった。 数歩進むにも時間がかかる。距離にしたらわずかの密藪帯をようやく突破して、やや薄くなった藪を天国の思いで登りきると山頂だった。 目ざす一等三角点は林の中に緑の苔を蒸して頭部だけを地面から見せていた。 山頂から東に向って赤テープと薄い踏跡がある。これを使って林道へ出られたらと思い、下ってみた。5分ほどで林道へ出た。石祠と石碑がある。この林道は宮中方面からのもので、私の来た林道へは通じる方法がなさそうだ。 (有倉山のピークだけ踏むのなら、こちらの林道を使えば山頂まで数分で達することができる) 山頂まで登り返して、再び密藪の中を最初の林道まで下った。 軽く登ってくるつもりで出かけてきたのに、とんでもない藪との格闘となり、汗びっしょり、けっこう疲れた。 中越地震の影響により、山崩れなどが起きていることを心配したが、その点は問題なかった。 |