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菅平  根子岳=ねこだけ2207m)

長野県 2006.02.13 単独 マイカー 一等三角点
コース 奥ダボス第一リフト終点(9.00)−−−山頂へリポート(10.35-10.40)−−−根子岳(10.50-11.00)−−−ヘリポート(11.05-11.10)−−−奥ダボス第一リフト乗り場(11.20)
根子岳山頂、北アを一望
飛びっきりのピーカンに誘われて根子岳へ出かけた。自宅から菅平までは距離20キロ前後、30数分という便利さ。

奥ダボス第一リフトの運転開始を待って一番に乗車、リフト終点でスキーをザックにくくりつけ、スキー靴で出発したのが9時ジャスト。
今朝は長野市内でもマイナス9度、菅平は20度近くに下がっていただろう。歩きだすと体も温まって寒さは気にならない。視線を左右に振れば八ヶ岳や北信五岳などが冷気の中に鮮明に目に入る。前を見れば根子岳のなだらかな斜面が長々と延びている。帰りはこの斜面の大滑降だ。わくわくする。
今朝はすでにツアーコースにピステンが入っているので、そのあとを歩けば靴がわずかに沈むくらいでそれほど体力を取られずにすむ。
斜面にはたまに潅木の枝先が見える程度で、白一色の雪原、冷たい風に粉末のような雪が雪面を掃くように流れて行く。さまざまな造形を見せる風紋も美しい。

山頂へ客を運ぶヘリが動きだした。何回もピストンしている。こちらはすでに汗びっしょり、休むと体が冷えるのでとにかく休まずに山頂まで登るつもりで足を運ぶ。今朝山スキーで先行したらしい跡もみえる。
高度が上がってくると頬を刺す風はさすがに冷たく痛みさえ感じる。
一歩も止めることなくひたすら歩きつづけ、1時間35分でヘリポートへ到着。ヘリで上がっていたパトロールに所要時間を聞かれて答えると「それは早い」と言ってくれた。ほんとうに早かったのか、年齢から見て早いと言ってくれたのかはわからない。一息入れながら目の覚めるような大展望をしばしむさぼったあと、スキーやザックはデポして山頂へ向かう。モンスターまがいの樹氷の間を抜けて大展望の山頂へ出る。

遮るもののない360度の大展望、似たような山岳の素晴らしさは何回も経験しているが、また新たな感動がある。
目の前には黒々とした四阿山、その奥には優雅な姿の浅間山、そして富士山、南ア、中ア、八ケ岳、御嶽、乗鞍と目を移して行く。穂高、槍ケ岳から後立山の白馬方面はまさに銀嶺連なる屏風の感がある。戸隠・飯縄、黒姫から頸城の山々へとつながり、志賀・草津と視線は一周。草津白根の先には谷川連峰の姿も望めた。
さっき、パトロールの人が今シーズン三指に入る視界に恵まれた好天だといっていたのは、まったくその通りだと思わす展望に大満足してヘリポートへ戻った。
(写真をたくさん撮ったが、寒さのためかスムーズに動かなくて半分以上は失敗作になっていたのは残念)

ヘリポートでスキーを履いていよいよ大滑降開始。
楽しみながらのんびり滑るつもりでスタートしたのに、滑り出すともう止まらない。ピステンで整地されたコースを思いっきり飛ばして滑降をつづける。足ががくがくするほど疲れを感じるが、なおも休まずに飛ばし続け、第一リフト終点手前付近の緩斜面に入ってようやく足休めの鈍行に切り替えたが、その先はリフト乗り場までまた一気に滑り降りてしまった。
1時間半かかって登った斜面を、下りは10分もかからなかった。

帰宅したのは12時ちょっと回ったところだった。


この登山の写真集はこちらにあります(期間限定2006.02.28まで)
 
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