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長野市若穂 大洞山=おおぼらやま(847m)

長野県 2006.02.23 単独 マイカー 三角点なし(標高点)
コース 山田新田集落上の林道入口(9.50)−−−八町峠(10..20)−−−大洞山(10.40-10.45)−−−Uターン(10.55-11.00)−−−大洞山−−−八町峠(11.35)−−−林道入口(12.00)
乳白色のガスが漂う山頂
大洞山は長野市近郊(長野・須坂の境界)の小さな山、国土地理院2万5千図を見ても847メートルの標高点が記されているだけで山名もない。
インターネットを見ていて、たまたま山行記録が目にとまり登ってみる気になった。
地元の集落民が『大洞山』と呼びならしわてきた山なのだろう。山田新田集落から見るといかにも里山然として構えている。

長野市若穂綿内から山田新田集落を目指す。道なりに集落最奥まで来ると右手は林道、左手は八町峠へと二又に分かれる。目指す八町峠への道は雪に埋まっている。轍はあるが万一雪にはまったりしたら厄介だ。分岐に車を置いて歩くことにする。
大洞山は山頂部が雲に隠れて見えない。
つるつると滑る車道を30分、八町峠となる。石地蔵が2体、南へ向かえば妙徳山で、入口に道標が立っている。北へ向かうのが大洞山へのコースだが、何の表示もないし、地図にも登山道は記されていない。

長野・須坂の境界尾根を北へ向かう。地図に載っていないのが不思議なほど良い道が尾根伝いについていた。積雪はあるかないかという程度、やや急な登りをたどると10数分で雪に覆われたピークに着いたが、山頂ではないようだ。小さく下ってさらに数分進んだ先が847メートル標高点だった。ミズナラなどの落葉樹に囲まれた広い山頂で、樹幹には高甫小学校登頂記念のプレートがいくつもかけられている。大洞山登山が毎年5月の学校行事になっているようだ。(高甫小のHPを見ると3、4年生のコースになっていた)
ミズナラの樹林には乳白色の霧が漂い、幻想的な雰囲気を醸している。

この尾根の北には一等三角点の井上山がある。そこまで足を延ばす計画にしてある。尾根には踏跡くらいはあるだろう。
北へ向かう尾根へ入り、コル目指して雪の斜面を下って行く。霧で視界が悪く前方が見通せない。すぐに送電線巡視路を示すポールに出会う。二又に分かれ、右は14、左端13、さてどっちへ進めばよいのか、見通しがないので決めかねる。コンパスで地図と照合するがどちらとも言えない。勘で左の13方向へ足を向ける。
地図では最低コルまで標高差100メートル弱の下りとなるはず、雪があるとは言え時間にすれば10分そこそこのはず、ところが10分歩いてもコルらしい様子はないし、相変わらず先の様子がガスで見えない。このまま下ったら里まで降りてしまうかもしれない。井上山は反対側から2回登っているし、また天気の良いときに出直すことにしてここでUターンすることにした。
 
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