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長野市近郊
 舞鶴山(560m)〜ノロシ山(844m)

長野県 2006.02.25 単独 マイカー 舞鶴山  四等三角点
ノロシ山
 三等三角点
コース 白鳥神社鳥居前(7.20)−−−白鳥神社(7.30)−−−鳥居−−−舞鶴山(7.50)−−−ノロシ山(8.30-8.40)−−−舞鶴山(9.15-9.20)−−−白鳥神社−−−鳥居前(9.35)
ノロシ山見た高妻山、かすんでいる
天気はよし、午前中の空き時間を使って長野市近郊のノロシ山へ登った。近くの山だが登るのはこれが始めて。

長野ICを出て松代方面へ、突き当りを右折、すぐに左折して市街地へ。突き当りを左折、次の丁字は右折してあとは道なり。デイリーヤマザキの先を右折、警察学校のグラウンドのところで左折すると白鳥神社参道入口の石の鳥居がある。鳥居の前に2台ほど駐車できる。

ノロシ山はハイキングの山としてではなく、太平洋戦争末期、本土決戦に備えて巨大な地下壕を作り大本営を移転させるために掘られた地下要塞の地として知られている。

鳥居の前に駐車して出発する。
車も通れる参道を10分弱で白鳥神社に着く。社殿は風雪にさらされ傷みが目立つ。神社の右手から薮っぽい踏跡らしきものを伝って一番上にある社殿の裏側へ回りこんで行く。すると踏跡はかなりはっきりしてきて、ひと登りすると尾根に出る。
あとは尾根通しに南に向かって行けば舞鶴山を経由してノロシ山となるが、ここで北へ100メートルほど行ってみると展望が得られる。妙高、高妻、戸隠、白馬、五竜、鹿島槍の眺めがいいので立ち寄って行くのもいい。この展望は帰りに楽しむことにして舞鶴山へ向かう。尾根につけられた道ははっきりしている。いくらも歩かないうちに小さなピーク舞鶴山の四等三角点となる。樹間から後立山方面がわずかにうかがえる。松代大本営跡はこの西方地下にあり、今は地震研究所として使われているという。

冬枯れのコナラ林がしばらくつづく。このところの暖かさで雪はほとんど消えている。落ち葉を踏んでの緩やかな尾根道は、好天ともあいまって日だまりハイキングの気分に浸らせてくれる。
美しいコナラ林の丘状のふくらみ地形でコースは尾根を外れて左へ巻いていく。少し雪が出てきた。硬く凍結していてアイゼンが欲しい気もするが、装着するのも面倒くさい。

やがて杉林の中に入ると道形が二分しているように見える。左は雪に埋もれた緩やかな道、右手はごく小さな尾根状に踏跡らしき様子が見え、こちらには雪はない。右手の尾根状を選択する。尾根に見えたのは最初だけで、それが溝状に変わりどうやら登山道ではないらしい。勾配も相当厳しい。薮の中を潅木につかまり、凍結した雪を避けてそのまま登り切ると明瞭な踏跡のある尾根となる。さっきの分岐で左に進めばこの尾根へ合流したようだ。

山頂へはそこから5分もかからなかった。ノロシ山は字の通り昔武田信玄方のノロシ台だったという。信玄、謙信が対峙した川中島古戦場は北側すぐ眼下という位置である。山名を示す標識一つ見あたらない。
山頂は南北に細長く、樹木に囲まれていて展望はあまり良くない。三角点は北の端にある。樹間から妙高、高妻、五竜、鹿島槍などが垣間見えるだけだった。大きな赤松を2、3本伐ってくれると北側の展望が素晴しくなるだろう。南の端にも行ってみたが、こちらも目ぼしい展望は得られなかった。

帰りは山頂から尾根通しに踏跡を下って行くと、途中からUターン気味に左に折れて、二分したところへ出た。
白鳥神社へ下るところで、すぐ先の好展望地まで足を延ばして高妻山などを眺めてから神社へと下った。
 
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