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上田市 城 山=しろやま(933m)

長野県 2006.03.02 単独 マイカー 城山 三等三角点
コース 上半過集落(8.00)−−−送電鉄塔597m地点(8.45)−−−林道歩き−−−山道取付地点(8.35)−−−送電鉄塔(9.00)−−−城山(9.25-9.30)−−−山道取付地点(10.00)−−−上半過集落(10.10)
城山山頂

『城山』というのは全国にいくつあるだろうか。きっと何百という数だと思う。
坂城町に岩井堂山というきれいな三角錐を見せる山がある。これに登るのが主目的だったが、それだけではもったいない、近くに登ったことのない山がないかと地図を見ていると、上田市との境界付近にある三等三角点の『城山』が目についた。3日ほど前に登った三ツ頭山のすぐ近くだ。
国地院の地図を調べたが登山道は載っていない。幸いにも山頂付近を送電線が通っていて目印になりそうだ。地図だけを頼りに出かけた。

坂城ICから国道18号へ出て左折、鼠橋通り信号を右折、千曲川を渡った先の信号を左折して千曲川沿いを走り、前方に電波塔が見えたきたころ「千曲公園」の道標が右手にある。ここを右折して上半過の集落へ入って行く。枝分かれした道を右手にとって行くとまた「千曲公園」の道標があり、この付近の道幅の広いところを探して駐車。

目印の送電鉄塔がすぐ右上に見えている。少し歩くと車道は消える。踏跡らしきところを選んで斜面を登って行くが、その踏跡はすぐに消失してしまった。昨夜の雪で潅木も草も真っ白、ストックで雪を払いながら歩き良さそうなところを選んで足を運ぶ。登りついた尾根をたどって行くと送電鉄塔となる。地図の四等三角点596メートル地点だ。眼下に蛇行する千曲川が見える。

鉄塔から先は林道のような道となり、これを下って行くと舗装された林道に突き当たって、高みに石碑などがある。スケートリンクのように凍結した道を南へ向かって恐る恐る下って行く。道路左側脇に鉄塔を一つ見る。地図では上半過からこのあたりに上がってくる山道が載っているがわからなかった。(予定ではこの道で林道へ上がるつもりだったが、円を描くように遠回りしてしまった)

山頂方向から延びてきた尾根の末端部に、『半過併用林道』の看板の立つ林道が分岐、ゲートは閉じられている。同じ場所に巡視路130を示す山道がある。この巡視路で城山山頂付近へ行けるはずだ。
道はしっかりしていてまったく不安はない。昨夜の新雪が地面を白く覆っている。急なところは階段となっているが、タヌキの足跡は階段を避けている。階段がありがたいのは人間だけらしい。潅木は綿帽子をかぶって、一面雪の花が満開という風情だが、ときどき木の枝から落ちる雪が首に入る。
かなり汗をかいて130号鉄塔となる。尾根道はさらにつづく。新雪が10センチほどと深くなり、吹き溜まりは20センチ以上。潅木の雪払いでストックを振り回す回数も多くなる。

尾根を外して巻いたりする所もあるが、再び尾根に戻って勾配も急になってくる。このあたりの植生は赤松が多くマツタケ山となっている。入山禁止の表示もあり秋には入らない方がよさそうだ。
やがて道がY字に分岐する。左はしっかりとした巡視路、右はやや薄い尾根道が山頂へと延びている。この尾根道をとればもう山頂までは一息だ。
それほど急いで登ったという気はないが、山頂に着いたときには額から汗の滴が流れ落ちていた。山頂は松林に囲まれて展望はない。山名表示もなく、赤く塗られた三角点標石が雪の中に侘しげにぽつんとあるだけ、いかにも里山という雰囲気が漂う。樹間から千曲川をはさんで上田市東方の里山が少し見えるのと、西に室賀あたりの小集落が垣間見えるだけだった。

帰りは林道まで降りたところで、林道を捨てて下方に見えている集落(多分車を止めた集
落と見当をつけ)目がけて薮を強引に分けてまっすぐ下って行くと集落の畑へ出た。あとは勘で道を選んで行くとぴったり車のところだった。
このあと本日の主目的『岩井堂山』へ向った。
 
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