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倉地無山=くらちなしさん(1335m)

長野県 2006.04.17 単独 マイカー 倉地無山 二等三角点 地図 和田北東
コース 駐車場所(7.40)−−−屈曲点(8.15)−−−倉地無山(8.30-8.40)−−−屈曲点(8.50)−−−駐車場所(9.10)
倉智無山二等三角点

国地院地図には山名が載っていない。三角点記号と標高1335.4メートルの記載があるだけで登山道も記されていない。この山を知る人はほとんどいないと思われる。ちなみに三角点名は『余里』である。倉智無沢の源頭の山ということで『倉地無山』と呼んでいるのだろう。
この山の存在は山友Mさんから教えてもらった。

国道142号線から武石村(現上田市)方面へ向かい、余里集落をめざす。余里川沿いの道を南進、最後の民家を過ぎて橋を渡ったところから200メートル、右手の林道倉地無線へ入る。かなりの悪路を1キロ半ほどだろうか、右手に御用済みとなった林道跡がある。地図とにらめっこしてこの林道跡から山頂を目指してみることにした。幸い路肩のやや広い場所に駐車スペースを確保できた。ここには『間伐展示見本林』という看板がある。

山腹をトラバースする林道跡を200メートルほどたどったところで、正面に見えている尾根へ乗るため、斜め左へ歩きやすそうなところを選んで登って行く。歩きやすいところは鹿の踏跡だ。わけなく尾根へ乗ると、あとはかなりはっきりとした踏跡と境界杭が尾根通しにつづいて一安心する。どうやらこのまま山頂まで行けそうだ。

ほとんど尾根を外れることなく正直に尾根を登って行くと小さなピークとなる。前方の展望が開けて、正面間近に美ケ原、その先には鹿島槍など北アルプスの銀嶺がのぞめる。ここで直角に近い感じで、左方向へ大きく曲がる。帰りに直進してしまわないように注意を要する箇所だ。
屈曲してからしばらくは坦々とした落葉樹林の明るい尾根が気持ちいい。恋の季節に入った野鳥たちのさえずりも一段と活気に満ちて賑やかだ。最後に少し急な登りとなって山頂に到着した。登山者が訪れることも少ないであろう山頂の二等三角点標石は、保存状態の良さを保っていた。
山頂は樹木に囲まれているが、落葉期の今は樹間からの展望が得られる。蓼科山がびっくりするほどの近さにある。その右背後の銀嶺は甲斐駒、仙丈だろうか。

駐車地点がはっきりしないが、標高1000メートル付近だとすると、標高差推測350メートルを50分の登り。思いのほか簡単に登れて拍子抜けするほどだった。
 
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