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恵 山=えさん(618m)       

北海道 2006.06.13 単独 マイカー 恵山 三等三角点 地図 恵山北西
コース 賽の河原登山口(9.00)---恵山(9.35)---賽の河原登山口(10.05)
溶岩塊で覆われた恵山々頂
≪恵山・・・北海道百名山・日本の山1000)

函館から国道278号線を東へ向かい、亀田半島東端の恵山へ。
『道の駅なとわ・えさん』先の信号を右折して海岸沿いを走り恵山登山口バス停のところで左折、登山口の賽の河原へと駆け上がる。

登山口の賽の河原は大きな駐車場となっているが濃霧のために全体感がつかめない。霧の中に浮かぶ建物がトイレ、その前から舗装された遊歩道が恵山への登山ルート。
右手の谷が賽の河原で荒涼とした風景が霧の中にかすかにうかがえる。左右に石仏が点在する舗装道を5分ほど歩くとコースは地道に変わる。平坦に近い山腹の道がしばらく続いたあと勾配のある道に変わる。巨岩や大小の溶岩塊が今にも転がり落ちてきそうな気配で斜面を覆っている。この先山頂まで樹木はほとんどなく、火山の生々しさをそのままの姿で今に残す荒涼とした風景、それはあたかも月面でも見ている気分にさせる。予備知識もあまりなかったので、恵山がこのような山というのが驚きだった。
火山岩の隙間には白い花をつけたイソツツジの群落や開花前のミネズオウが目につく。
コースは火山岩の中を急登を避けるようにしてうまく作られていて感心する。それに道標も完備していて、どこも似たような荒涼とした風景と濃霧の中でも案ずることなく歩くことができる。
硫黄で黄色く染まった岩石、焼け焦げたような赤茶色や灰色の礫岩、踏む土は火山灰地。鼻をつく硫黄臭が風に漂ってくる。

超特急の歩きで山頂まで35分だった。山頂には『恵山』の表示と少し離れて鳥居と神社が建っていた。三等三角点があるはずだが、大小散在する岩石に紛れ込んでいるのか、探し出せなかった。天気に恵まれると津軽海峡を挟んで下北方面の山まで見えるというが、濃霧の中ではただそれを想像するだけだった。
 
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