hkk-704   

伊那谷の山 南沢山(1564m)・横川山(1620m)

長野県 2006.09.30 単独 マイカー 地図 兀岳南西 横川山 2等三角点
コース 尾根ルート登山口(7.40)---中間点表示(8.20)---沢コースと合流(8.25)---南沢山(9.05-9.10)---横川山(9.25-9.35)---南沢山(9.50)---尾根・沢ルート分岐(10.10)---沢ルート入口・森の家(10.45)---尾根ルート登山口(10.50)
南沢山から横川山をのぞむ 横川山山頂

大平宿近くの兀岳を早朝に登ったあと南沢山へ。かねてから一度登ってみたかった山である。

大平峠(木曽峠)から県道8号線を走ってR256号へ下り、清内路トンネルを抜けて南下して行くと、右手に『ふるさと自然園』の大きな看板が立っている。自然園に入って車を進めると南沢山への道標が目に付く。左に尾根コース、右手に沢コースの表示。さてどっちにするか、尾根の方が展望もありそうな気がして尾根コースを選択。左の道をとりちょっと走ると登山口の道標があって、数台分の登山者用駐車場やトイレなどがある。

道標はあるがその取りつきがはっきりしない。夫婦連れがうろうろしていた。適当に登って行くとすぐに明瞭なルートに出た。2万5千図にのっているのは沢コースの方で、この尾根コースの記載はない。しかし何の問題もない良い道で、今は沢ルートより尾根がメインのルートとなっている感じだ。
樹林の中で展望はないものの、勾配は比較的ゆったりしていて足の動きも軽い。40分ほどで中間点という表示を過ぎ、その先数分で沢コースと合流。帰りは沢を下るつもりだ。

合流したあとは平坦道に近いような楽な道がつづく。地図を見ると合流点から南沢山までの高低差は150メートルほどしかない。
軽々とたどり着いた南沢山は、あれ、これが山頂?という戸惑い。ピークという風情は少しも感じない。ピークらしい突起でもないかと見回し付近を少し歩いてみたが同じだった。そういえば途中の道標などは『南沢高原』と表示されていた。確かに高原台地といった方がピンとくるが、地図には間違いなく南沢山となっている。
横川山と恵那山が目前によく見える。休むことなくそのまま横川山へ向かう。膝丈の笹原の中、高原情緒の道を足早にたどり、小さなコルから数十メートルの標高差を一気に登り切ると広々と開けた横川山山頂だった。二等三角点は登山道の真ん中に鎮座していた。
笹の山頂は好展望台、視界が良いと中アから南アあたりが丸見えという眺めが楽しめるはず。晴れてはいるがあいにく薄いもやがかかった状態で南アはかすみに溶け込み、中アや御嶽山などは薄く藍色にしか見えない。かわりに富士見台と恵那山だけは目の前にそのおだやかな姿をはっきりと見せていた。

帰りは沢コースを下ってみた。
最初は歩きやすい道だったが、下りきって沢へ降りてからはやや不明瞭なところもある。道標を確認しながら、何回か流れの渡渉を繰り返し車道跡らしい草の茂った道へ出ると、間もなく舗装道となり『森の家』となる。森の家から車を止めた尾根コース登山口までは数分の距離だった。


沢コースを登る場合は取付が少しわかりにくいかもしれない。森の家の先で『立ち入り禁止』の表示があったが、車は入ってはいけないということなのか、このコースの登山道は閉鎖されているということなのか、どっちだろうか。
いずれにしても尾根コースがファミリー向けの良好なルートに反し、沢コースの方は道標などはあるものの一般的とはいえないようだ。
沢コース入口付近には駐車スペースは見当たらなかった。