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姫ケ岳=ひめがたけ(650m)

秋田県 2006.10.10 単独 マイカー 地図 八木沢北東  姫ケ岳 一等三角点
コース 比内沢登山口(9.40)---林道ゲート(9.55)---林道終点(10.15)---姫ケ岳(10.50-11.00)---林道終点(11.20)---比内沢登山口(11.50)
姫ケ岳一等三角点 山頂の愛宕神社
≪一等三角点≫

房住山のあと37号線から285号線へ出て少し北上、五反沢への道標を見て215号線へ右折、五反沢の集落を過ぎて林道状に変わった道をさらに奥へと進む。舗装からダートに変わってから3キロほどで小長滝橋となる。橋を渡って直進するのは小長滝林道で、姫ケ岳へは左折して比内沢を目指す。橋からは登山口の目印が何かないかと思って目を凝らしながら運転、途中に『姫ケ岳3.8キロ』という表示が立っていた。

橋から4.2キロ進んだところの左手の沢が比内沢で、ここには姫ケ岳入り口、姫ケ岳登山道約2キロなどの案内があった。

姫ケ岳関連の情報は、事前の下調べ段階においてネットをはじめまったく見つけることができなかった。頼りは2万5千分の一地形図だけ、この地図には比内沢からのルートが載っていたため、何とかなるのではないかと思いながらも、登れるかどうかという不安もそれ以上に大きかった。この道標を見て大いに安心、登頂を確信した。

道標のある場所は少し広くなっていて3、4台は駐車できる。ここに車を止めてスタート、走ってきた林道と分かれ左手比内沢沿いの林道へ入る。すぐに二又となるが左の道を行く。15分ほど歩くと林道にロープが張ってあり車の進入をストップしていた。車はここまで入ることができた。
轍の間に草の茂る林道から、姫ケ岳と思われる岩山の様子を目にしながら、ロープから20分で終点となった。途中で見た姫ケ岳3.8キロとか、比内沢入口にあった2キロという表示は、この林道終点登山口までの距離だったらしい。
道標には姫ケ岳山頂徒歩約50分となっている。簡単に登れそうだ。

赤テープが目につくじぐざぐの登りにとりつく。黄葉に染まりはじめたばかりのブナ樹林帯は気持ちいいが、何となく熊さんにとっても最適な環境に見える。熊避けの鈴をことさらなり響かせて登って行く。途中ブナの幹に『姫ケ岳登山道 阿仁町』の表示などもある。そうだここはマタギの山なんだ、熊がいて当然だ・・・なんて変な納得をする。
一汗かくと稜線となった。樹木伐採の名残か、ワイヤーロープが放置されたままにしてあった。あと山頂までは緩い登りをたどってすぐだった。

山頂へ着くとまずは一等三角点の確認、保存状態は優良で少し洗えば新品同様という感じだ。広くもない山頂の片隅には小さな祠があり『愛宕神社姫ケ岳』と書かれていた。

不安もあった一等三角点に難なく達することが出来て大満足、樹木に囲まれて展望はほとんどないが、小さく見えていた里は阿仁の町だろうか。その背後に見えるなだらかな山稜は森吉山かもしれない。

下山して林道を歩いていると、キノコ採りの初老夫婦に出あった。開口いちばん「クマに会わなかったか」と言われてしまった。どうやらクマの生息密度が濃いらしいが、幸いにも遭遇することはなかった。

歩いた感じでは地図の登山道と実際とはかなりちがっていたよな気がしましたが、地図上の登山道が別にあるのかもしれません。