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東光山(594m)・笹森山(595m)

秋田県 2006.10.14 単独 マイカー 地図 岩野目沢北西  笹森山 一等三角点
コース 赤田駐車場(12.20)---登山口(12.30)---東光山(13.30)---笹森山(13.45)---東光山(14.00-14.05)---駐車場(15.00)
笹森山一等三角点

午前中登った大仏岳で下山路を失ってしまい、思わぬ消耗感が残っていた。予定の笹森山一等三角点登頂への気力もややしぼんでいたが、時間はまだ十分あったので登ることにした。

本荘市の国道105号線から赤田大仏へ向かう県道69号線に入る。赤田大仏を過ぎてなおも走り赤田大滝方面へ左折する。間もなく右手橋のたもとに東光山という道標があって、4台分ほでの駐車場がすぐ先にあった。橋を渡ってなおも登山口まで農道を行くことも出来るが、道巾が狭く歩いても10分ほどだから駐車場から歩いた方がよさそうだ。

橋を渡って農道を10分歩くと登山口となる。
落葉樹林の合目表示を見ながら登って行く。合目間隔はかなりあいまいだからあてにしないほうがいい。
5合目が毘沙門天で古色蒼然とした堂が建っている。道は明瞭、何の問題もなくはっきりしていて安心して歩くことができる。午前中苦労した大仏岳とは月とスッポン、まさに楽チン登山だ。6合目あたりで下山してくる男性に出会う。「笹森山まて行きます」というと「これからですか、東光山からここまで下りでも20分かかりましたよ」と心配してくれた。日暮れのときまでは、まだたっぷりと時間がある午後1時、そんな心配は無用だが、きっとさぞ頼りない爺さんに見られたに相違ない。あるいは大仏岳の疲労が顔にあらわれていたのか。

東光山からのぞむ鳥海山
稜線へ登りつくと7合目、ここで左仏洞山への道を見送って稜線の右を進む。ブナの多いコースだが、このあたりがとくにブナが豊かだ。勾配も緩んで楽になった道を馬蹄型に右から回り込むような感じで東光山に登りついた。木立の山頂には東光社の社が樹木に隠れるようにして建っている。南面だけに展望があり、何とも言えないたおやかで美しい裾を引く鳥海山が眺められた。

一等三角点の笹森山へ15分という道標がある。高低差で60メートルほどを急下降、コルから同じ標高差を登り返すと笹森山に到着。笹薮を刈り払った小さな空間に一等三角点がある。頭部が少し欠け落ちてセメントで補修されていた。展望はピーク手前のところで鳥海山方面を望めただけだった。

同じコースを下山、駐車場に着いたのはまだ3時で心配してくれた行きずりの人の言葉は杞憂に過ぎなかった。

このあともう車を運転する気になれず、赤田大仏前にある駐車場に車を止めて一夜を過ごした。