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京都府 地蔵山=じぞうやま(948m)
京都府 | 2006.11.21 | 単独 | マイカー | 地図 亀岡北東 | 地蔵山 一等三角点 | ||||
コース | 右京区宍影出張所前(7.10)---地蔵山(8.05)---右京区宍影出張所前(8.35) | ||||||||
1500座を上回る過去の登山歴の中で、なぜか京都府の山はたった一つ、愛宕山しか登っていない。 一等三角点が目的で今回登った京都府の地蔵山は、その愛宕山とは尾根つづきに隣接する山で、紅葉で名高い高雄の西背後にあたる。 前夜は城陽市の“アイリスイン城陽”に宿泊、京都市内の交通混雑が始まらないうちにと思って未明に車を駆って樒原(しきみはら)登山口を目ざす。嵯峨野を抜け県道50号線を北上、1車線の狭い道を対向車を気にしながらの運転かつづく。 8年前、愛宕山へ登ったときに保津峡駅から水尾まで歩いたことがあるが、懐かしいその水尾を過ぎて、目印の右京区宍陰出張所はすぐにわかった。ここが嵯峨樒原で今日のルートの出発点である。出張所の前は路肩が広くなっていて駐車にちようど良いスペースだった。出張所の真後ろに見えるのが地蔵山のようだ。地図どおりに中腹には送電線も見える。 妻を残して出発する。国地院の地図には地蔵山へ向かって小さな尾根をまっすぐに直上して行く破線が記されている。 『愛宕山登山口は南へ500メートル』の道標があるが、これは本日の予定コースには関係ない。出張所左横の道へ入り、そのまま廃土の山を右から巻いて進むと金網フェンスに突き当たった。フェンスを開けて通過、2匹の犬にけたたましく吠えられたが人はいないようだ。 細道をたどると導水管があり、その管沿いに進んでみる。すぐに小さな沢状地形のところで管は終りとなる。ここから道らしいものが見当たらない。真東に進まなくてはならないので沢の中へ入る。このまま沢を詰めるわけにはいかないし、どこかで尾根に乗る必要がある。しばらく沢を進んだところで左右の尾根を見比べて右手左岸の尾根に上がることにした。 斜面は急だがヤブは薄く、歩くのにそれほど困難はない。尾根に上がってからは帰りのためにときどき振りかえっては地形を記憶にとどめていく。汗を流してしばらく這い上がるとはっきりした踏跡があった。これが地図にある破線だろうか、確認できないのでさらに斜面の直上をつづけることにする。汗を流す急登をしばし、送電鉄塔の下に出た。このあとは山仕事の作業道らしい踏跡がときどき目につくようになる。これを拾ったりしながら直線的に足を運ぶ。かなり厳しい急傾斜に汗が流れる。 ほとんど尾根を外すことなく鉄砲登りの直登をつづけ、55分で三角点のピークに登りついた。標高差は約550メートル、道のないルートにしてはいいペースだった。 樹木に囲まれた山頂は展望はない。保存状態の良い一等三角点標石が広場の真ん中にあった。愛宕山方面からと見られる登山道が南から延びてきていた。 地蔵山だけを登るのではなく、愛宕山と合わせて歩くことが多い山らしい。地図を見ると、地蔵山と愛宕山の間は30分もあれば歩けそうな気がする。 帰りは尾根を外さないように直線的に駆け下って、30分で下りてしまった。 下山後高雄に回り、紅葉真っ盛りの西明寺、神護寺を見物して長野への帰路についた。 |