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鹿島山(912m)大鈴山(1012m)平山明神山(950m)

愛知県 2007.01.14 単独 マイカー 地図 田口南東 大鈴山 二等三角点
コース 和市(7.00)---池葉守護神社(7.40)---鹿島山(8.05-8.10)---大鈴山(8.40-8.55)---明神山(10.05-10.15)---堤石峠---和市(11.55)
鹿島山山頂

国道473号線を東栄町から設楽町方面へ向かい、岩古谷山の真下を通る堤石トンネルを抜けた先が和市の集落、ここが登山口となる。
2年前の2月、同じこの場所から岩古谷山へ登ったことがあり懐かしい。

登山口の駐車場で一夜を明かして、翌朝鹿島山~大鈴山~平山明神山の周回縦走に出発した。
地図を見て2時間半から3時間のコースと予想したが、結果は大きく狂って5時間もかかってしまった。

道標に導かれて鹿島山へ向かう。コースは東海自然歩道で遊歩道なみに整備されている。途中車道を横切ったりして池葉守護神社となる。このあたりで左膝に激痛が走る。神社の石段を登るのに一苦労する。長いこといたわっていた膝痛が再発したらしい。この先予定通り歩き通せるか不安になる。

神社から先は雪を踏むようになり、ジグザグ道を膝をかばいながらゆっくりと登って行く。雪の上に二人分ほどの足跡が残されている。踏みつけられた足跡は硬く凍りつきツルツルと滑る。鹿島山まで400メートルの行程差を、1時間以上もかかってしまった。温まったせいか膝痛はだいぶ楽になってきた。計画通り歩けそうだ。

大鈴山山頂
鹿島山からは尾根道を大鈴山へと向かう。北側からの冷たい風がまともに吹き付けてきて寒さに震える。雪もくるぶしが隠れるほどになってきた。足跡を追って小さなアップダウンを重ね、右に明神山方面から合流する道を見送ってしばらく進むと大鈴山山頂だった。
二等三角点を確認、雪嶺の聖岳や南ア深南部の連嶺を望見しながらしばらく休憩、汗に濡れた体はたちまち冷えていくので長くは休めない。

さきほどの分岐まで戻り、三つ目のピーク明神山へのコースに入る。雪の上に一人分の足跡が残されている。これから目指す明神山は平山明神山と呼ばれている。実はこの明神山から南東方向7キロほどのところにも同名の明神山があり、『平山明神山』、『三ツ瀬明神山』と区別して呼んでいる。高さもほぼ似たようなものだ。三ツ瀬明神山は2年前に登ったが、なかなか険しい岩稜コースで、1000メートル前後の低山としては歩きがいのある山だった。
分岐から先は地図に登山道の記載はない。足跡を追って急降下して行く。下りきったあたりで雪がまだらになり足跡を追えなくなった。しかし注意すれば薄い踏跡をたどることができる。踏跡らしいものを追っているうちに再び雪が出てきた。気がつくと雪の上に足跡が見えないし、コースらしい道型も確認できなくなってしまった。周辺に雪上の足跡を探したが見つからない。どうやら南へ向かう稜線を外して南西方向の尾根へ入ってしまったようだ。雪斜面を強引に這い登って稜線ピークをめざす。ピークまで登り着くと明瞭な道型があり、足跡も残されている。

平山明神山
今度は足跡を見失わないように慎重に足を運んでいく。赤テープなどの目印もあり、もうコースを外すおそれはなさそうだ。グミンダ峠という標識が目つく。明神山へのコースであることを確認できてほっとする。
小さなアップダウンのあときつい登りを終ると明神山への分岐点でもあるピーク、足跡は明神山へと続いてるが、和市へ下るための堤石峠方面へは足跡はない。少し不安を残して明神山へ向かう。

最初の岩場が小明神だろうか、両手を使えるようにストックはここに残していくことにする。慎重に岩場を越える。次の岩場はミニ蟻の戸渡りもどきの痩せた岩稜で展望が開ける。眼前に三ツ瀬明神山のゴツゴツとした山稜がのぞめる。目の前には黒々とした樹木に覆われた明神山がある。四肢でしっかりと確保しながら岩場を通過して登り返すと平山明神山の山頂だった。木々に囲まれて展望はない。

分岐のピークまで戻り、堤石峠へと下山の道へかかるが足跡はなし。降雪後歩いた人がないということだろう。平山明神山まで残されていた足跡の人は、どんなコースで下山したのだろうか。
心強いのは赤テープがこまめにつけられていることだ。迷うことはない。一つ顕著なピークを越えてからは悪路の岩場がいくつも出現する。ロープが固定されているので、滑らないようロープを頼りにして下っていく。こうした岩場を考慮すると逆コースで周回した方が歩きやすいかもしれない。
地図を見ると明神山から堤石まではっきりとしたピークが4つある。ボディブローのように効いてくるコブ越えを終って堤石峠まで来ると、ほっとして緊張が緩んだ。あとは遊歩道のような道を軽快に下れば和市の駐車場だった。

里山のような低山だったが、積雪期の明神~堤石のコースはそりなりにハードで歩きがいがあった。