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子ノ泊山ねのとまり(907m)

三重県 2007.003.20 単独 マイカー 地図 大里北東 子ノ泊山 一等三角点
コース 長野自宅発(0.55)===車===桐原側登山口(8.10-8.20)---子ノ泊山(9.15-9.20)---登山口(10.00)
一等三角点 子ノ泊山山頂

この山域一帯を「蔵光山(ぞうこうざん)」と称するらしい。年ごと干支の動物名のつく山を登るマニアもいるようだが、この子ノ泊山は子年の来年、登山者が大勢訪れるのではないだろうか。何でも『子』のつく山は他には多分ないだろうという。

このあと登った白猪山は今年の干支『亥年』の山、そして来年の干支も1年前倒しで登ったということになる。

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それにしても長野からは遠い山だった。紀伊半島の南端付近、和歌山県と県境を接する熊野の山である。車を走らせると、『熊野古道』の看板が数多く目につく。世界遺産となってからすっかり衆目を集めるようになった感じだ。
ほとんど休憩なし、睡魔と闘いながら7時間余走りつづけてようやく登山口に到着。

国道42号線を南下、阿田和の信号を右折して62号線、141号線と進むと桐原方面への道標が目につく。桐原の集落へ入ると子ノ泊山の案内板があり、これに導かれて林道へ。登山口の表示を見落としたかと案じるころ、コース案内図、登山口道標、子ノ泊山の説明看板などが見えてきた。枯れた茅の空き地が駐車スペースになっている。

長距離ドライブの疲れもかまわず早速登山開始。
道路側壁の鉄バシゴを登るといきなり岩のごつごつした急登が待っている。登山口のコース案内板には道に迷う人が多いと注意書きがあったが、そんなん心配のない道だ。15分ほどで小尾根状の道となる。杉、ヒノキ、あるいは照葉樹林と植生の変化も目まぐるしい。咲いているのはヤブツバキだろうか、ときおりウグイスの囀りや、キツツキのドラミングも樹林を縫うようにして耳に入ってくる。
さらに25分ほどで主尾根という感じに変わってきた。多少の急登はあるが、全般的にはほどよい勾配で歩きやすいコースだ。やがて岩盤を流れる小沢を渡り、その先を登りきれば山頂だった。登山口からの標高差はほぼ600メートル、1時間5分の所要時間だった。

まずは目的の一等三角点を確認。ちょっと見かけない書体で彫られている。その背後には立派な山名表示が設けられている。
眺望は360度展けているものの、どれも似たような山なみが連なっているだけで、白銀の山岳展望を目にするような感動はない。登山口の案内板には果無山脈、玉置山、笠捨山、大台ケ原など、かつて私が登った山々が望めると書かれていたが、どれがどれが見当がつかない。そして眼下には熊野灘が陽光にきらきらと輝いていた。
5分ほどで山頂をあとにした。