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朝熊ケ岳=あさま(555m)

三重県 2007.003.21 単独 マイカー 地図 鳥羽北西 朝熊ケ岳 一等三角点
コース 三角点を探すのに1時間30分ほどかかった
朝熊ケ岳最高点にある標識

標高500メートル以上の一等三角点を出来るだけ多く登りたいと思っている。朝熊ケ岳三角点のある場所は標高478メートルで500メートルには満たない。しかしこの山の最高点は555メートルということで敢えて訪れることにした。

朝から七洞岳、白猪山、局ケ岳と伊勢地方の山を3座、足には疲れがきていたが、朝熊ケ岳三角点はごく軽い散歩程度と予想して、陽も傾きかけた午後4時過ぎから三角点を目指した。

朝熊ケ岳と書いて「あさまがたけ」と読む。「く」の字が抜けたミスプリントかと思ったがそうではないらしい。
伊勢志摩スカイラインでまずは車で展望台へ。ここには伊勢湾を背景にして『朝熊ケ岳500メートル』の標識が立っている。

ついで金剛証寺まで車で移動、ここから2万5千図を頼りにして神社記号のある555m最高点へ向かう。駐車場から境内を抜け、最高点は八大竜王社のあるピーク、ここまでは散歩気分で難なく行き着く。八大竜王社境内には朝熊ケ岳山頂という立派な標柱があった。

次は一等三角点だが直線距離でここから約1000メートル西方にあるはず、目標は地図に記されている朝熊峠だ。地図とにらめっこをするがよく飲み込めない。付近に三角点のありそうなピークはないかと見回すがわからいな。とりあえず車道を下って行く。
目標の朝熊峠が不明のまま伊勢志摩スカイラインに出てしまった。
朝熊ケ岳天測点
もう一度朝熊峠を探しながら八大竜王社まで引き返すことにする。やはり峠らしいものはわからない。また車道を下ってみる。するとちょっと開けたところに石柱が一つ、刻字を見ると『二十二町』とある。確かネットで朝熊ケ岳を検索したとき、この石柱が朝熊峠と書いてあった気がするが、どう見ても峠らしい雰囲気ではない。疑心暗鬼ながらもそれを頼りに車道を下って行くと車道分岐があもる。一方は伊勢志摩スカイラインへ、もう一方は通行不可の表示、念のために通行不可の道を進んでみる。
隠れ家のような一軒家、数匹の犬に猛烈に吠え立てられる。その先に鉄塔が立ち、藪の中に一本の踏跡、たどってみると三角点のありそうな展望が開けていた。しめたと思ったが三角点はみつからない。
夕暮れも近い、諦めることにして駐車場へ戻ることにした。一軒家の主がちょうど帰宅したところで、三角点のことを尋ねると鉄塔のところにあると詳しく教えてくれた。行ってみると鉄塔のある広場の土手の上のようなところに、ヤブに隠れて天測点があった。
思いもかけない苦戦をしたが見つけることが出来た喜びに浸る。
30分もかからないと思ったのに、1時間半ほど探し回ったのではないだろうか。足元の暗くなるのを気にしながら、急いで金剛証寺の駐車場へと向かった。

この夜は伊勢自動車道多気パーキングエリアで車内泊、ほかにここで夜を明かした車は1台もなく静かだった。