hkk-743
花渕山=はなぶちさん(985m)・大柴山=おおしばさん(1083m)
宮城県 | 2007.06.17 | 単独 | マイカー | 地図 鬼首南西 | 花渕山 一等三角点 大柴山 三等三角点 |
||||
コース | 鬼首テレキャビン山頂駅・鍋倉山(9.15)---展望台(9.30)---大柴山(9.40)---道標のある小ピーク(10.05)---山頂を通り過ぎた先のスキーゲレンデ(10.35-10.45)---花渕山(10.55)---道標のある小ピーク(11.30)---大柴山(12.00)---展望台---鬼首テレキャビン山頂駅(12.25) | ||||||||
東北山旅(2007.06.17~6.20) 大柴山・花渕山・徳仙丈山・田束山・牛形山・火打岳・小又山・杢蔵山・翁山 | |||||||||
いちばん簡便な鬼首テレキャビンを利用するコースを選んだ。 深夜2時長野を出発。長野自動車道、北陸自動車道、磐越自動車道、東北自動車道と走り、古川ICから鬼首高原へ向かう。 テレキャビンはオニコウベスキー場のホテルオニコウベの背後にある。この時期の運転は土日・祝日に限られているため、日曜日のこの日を選んだ。運転開始は9時ちょうど、30分ほど待って乗車する。 キャビンからは14年前に登ったことのある禿岳が目の前に、そして昨秋登ったばかりの須金岳を間近に見ながら山頂駅へ。 降りたところは標高1100メートルの鍋倉山山頂である。展望盤があって、鳥海、月山、船形、薬萊、栗駒、須金、虎毛、禿岳の名前がある。すべて登ったことのある山々である。 『ブナ原道』の看板から登山道へ入る。少し進むとブナの原生林の中を行くようになる。このあと花渕山までほとんど展望はないが、しっかりした道を、終始ブナの美林を観賞しながらの気持ちいい稜線歩行となる。 途中大柴山の三角点を一つ越えなくてはならないが、散歩気分のハイキングと考えていた。ところが思った以上のアップダウンで、それほど楽チンは言えなかった。 15分で櫓の展望台着、老朽化によるのか入口をロープで閉鎖してあったが用心しながら昇ってみた。鳥海、早池峰、月山など北東北の名峰をのぞむことができた。 大柴山は何の変哲もなく、稜線上に三角点標石があるのみで標識一つとしてない。知らない人はここが大柴山であることさえ気づかず、ただ三角点があるだけと思って通りすぎることだろう。 大柴山から小さなコブを挟んで150メートル余の高低差を下り、ここから登り返したピークに道標が立っている。花渕山へ3キロ、鍋倉山へ2.5キロと書かれている。北からのコースも合流してきていた。 この先も何回かアップダウンを繰り返しながら花渕山へ。予想外に距離があって、通り過ぎたか分岐を見落としたかと少し不安を感じる。 道標のあるピークからしばらく進むと、ゴヨウツヅシの純林帯となる。花の時期はほんのわずかずれてしまったが、10日も早ければみごとな花見になったにちがいない。いったん短い潅木林の道となるが再びブナ林の中へと入って花渕山をめざす。 アンテナの立つ計測施設らしいところを過ぎて下りに入ると、5分ほどで花渕山山頂の標柱があり、今は廃業したスキーリフトがあった。男性が一人リフト降り場で横になっている。 周囲の草地を見回すものの、目指す三角点が見当たらない。男性に尋ねるとアンテナ施設のところがいちばん高いからそのあたりではないかとアドバイスを受ける。彼は庭をカタクリで飾るためにその種を採取に登ってきたとのことだった。 案の定、戻ってみるとアンテナ施設の陰に隠れて樹林の中に一等三角点が見つかった。何の表示もなく、誰しも気づかずに通り過ぎそうな一等三角点だった。もちろん樹林に囲まれた山頂からは展望は皆無である。 テレキャビンへの帰りはアップダウンの繰り返しが往よりきつく感じた。 |