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長井 葉 山=はやま(1236m)

山形県 2007.08.26 単独 マイカー 地図 羽前葉山 葉山 二等三角点
コース 白兎登山口(9.05)---六本杉(10.00)---露岩(10.30)---水場表示(11.00)---山頂神社(11.10-11.45)---露岩(12.20)---六本杉(12.50-12.55)---登山口(13.30)
葉山山頂の神社

≪日本の山1000≫

コンサイス日本山名辞典を見ると、山形県には『葉山』という山が4つ載っている。一番高いの寒河江市北部にある1462メートルの葉山で、13年前に妻や長男たちと登ったことがある。

今回登ったのは長井市にあるもうひとつの葉山で、区別するために長井葉山と呼ばれている。名前は以前から耳にしていていつか登ってみたいと思っていた。

面白山を下山、休むまもなく車で移動。白鷹町から見ると長々と横たわる丘陵のような山稜が目を引く。とても1236メートルの高さがあるようには見えない。
カーナビ任せで車を走らせ、県道11号線からもうひとつ山寄りの道を、古刹の雰囲気のある寺院『瑞竜院』の前から南へしばらく走ると葉山登山口の立派な道標が目につく。右折すると明るい公園になっていて駐車場も整備されている。

今日もひどい暑さだ。標高差900メートル、コースタイムは登り3時間近く、たっぷりと汗をかかされることだろう。
水筒を満タンにして出発。林道を少し歩くと葉山神社という額のかる鳥居をくぐり石段を登る。少し歩いただけでもう汗が流れ落ちる。
すぐに尾根に乗り、比較的緩やかな勾配を、せかず力まずスローペースで進む。樹林の道は切り通し状のところが多く、無風状態、今日は暑さとの戦いになりそうだ。

スタートして1時間近く、杉の木が6本行儀よく一列に並んだ地点を通過、さらにたんたんとした道を30分登ったところが小さな露岩になっていて展望
1236mピークから大朝日岳をのぞむ
が開ける。目指すピークがどれかわからないようななだらかな稜線を、足をとめることなく歩きながら眺めて先へ進む。

すばらしいブナ林が目につくようになり、勾配が急になってきた。地面が樋状の岩盤になっている切り通しが長くつづく。雨が降ると川と化し、滑滝のような急流になるのではないだろうか。
岩盤の道が終わると水場の表示地点、水場までは2分ほどらしいが、まだ水筒はほとんど手づかず、そのまま通過する。
湿地の『おけさ堀』分岐表示の先が葉山神社のある山頂だった。休憩なしで2時間5分の登りだった。

山頂には神社が二つと立派な葉山山荘が建っている。樹木に囲まれて展望はない。山名辞典に載っている1236メートルの山頂はこの先にあるようだ。
一服してから細い道をたどると大朝日岳と奥の院分岐となる。奥の院方面へ向かい、小さな裸地の高みへ出ると大朝日岳が美しい姿を見せていた。ここが1236メートルピークだろう。三角点はまだ先のようだが、この先に道らしいものが見えないし、どこが三角点ピークか見定められないので戻ることにする。

神社のある山頂下には湿原が広がっている。その真ん中を踏跡が延びているが、踏み込むのがためらわれて湿原の縁から眺めるだけにした。

もう一度神社の日陰に入り、涼しい風に吹かれて一休みしてから下山にかかった。
下山後、駐車場横の川に入り、誰もいないのをさいわいに、パンツひとつの裸になって行水もどきに汗を流した。温泉へ入るより気持ちよかった。

このあと白鷹町の道の駅『ヤナ公園』で車中泊。道の駅には最上川が流れ、日本一というアユのヤナ場がある。塩焼きのアユを肴にして、最上川の流れを見ながら味わう生ビールのなんと美味かったことか。
この東北山旅で登った山≫
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