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西蔵王 鳥兜山(とりかぶと)=1387m 五郎岳(ごろう)=1413 滝山(りょうざん)=1362m

山形県 2007.10.22 単独 マイカー 地図 笹谷峠南西 五郎岳 三等三角点
滝 山 二等三角点
コース 蔵王中央ロープウエイ山頂駅・鳥兜山(9.15)---三郎岳(9.40)---五郎岳(9.55)---滝山コース入口(10.20)---滝山(11.40-12.05)---滝山スキーゲレンデ下部(12.50)---蔵王中央ロープウエイ駐車場(13.15)
五郎岳山頂
滝山=日本の山1000
『たきやま』と書いて「りょうざん」と読む。蔵王連山の北端に位置する山である。

早朝青麻山を登ってから東北自動道白石ICから山形自動車の蔵王ICへ、西蔵王有料道路を走って蔵王温泉へ着いたのは9時前。

予定ではロープウェイ山頂線を使い、地蔵岳→三宝荒神山→五郎岳→滝山と歩くつもりだった。ところがこのロープウェイは故障が見つかり朝から運休とのこと、回復の見通しもたたず仕方なく中央ロープウェイで上がることにする。時間的に地蔵岳・三宝荒神山という日本の山1000の2座は割愛せざるを得なくなってしまった。

中央ロープウエイで山頂駅へ向かう。眼下の紅葉が見ごろだ。山頂へ着くと昨日からの強風は依然とて収まらず、観光客も寒そうだ。山頂駅が鳥兜山のピークで展望台にもなっている。これから目指す滝山だけははっきりと見えていたが、蔵王の主峰は流れる雲の中、そのほかの展望もまったく得られないまま三郎岳へ向かう。遊歩道に立つ道標が多すぎて、かえってわかりにくい。草地のゲレンデを適当に歩いたり、多少とまどいを感じつつ観光客と行き交いながら三郎岳のピークへ到着。小さなピークだ。展望櫓は倒壊のおそれがあるのか立ち入り禁止になっていた。昇ることが出来てもこの天気では何も見えるはずがない。

遊歩道をたどって次の五郎岳まではたったの15分、ここには三等三角点もあってそれなりに山頂の体をなしていた。天気がいいと展望が楽しめるだろう。韓国人らしい観光客の一団が登って来た。このあたり一帯は観光客遊歩道の範疇にある


滝山山頂
強風の五郎岳山頂を後にしてドッコ沼へと下って行く。沼の周辺は紅葉が盛りで写生する人、写真を撮る人、アベックなどで賑わっている。2、3枚写真を撮ってから本命の滝山へ向かうことにした。ドッコ沼の先に『滝山登山口』の道標が立っている。

スキーゲレンデの上部を少し進んだところから登山道となる。ここから先は観光客の姿はまったく途絶えてハイカーの道だ。紅葉した低潅木の尾根道は、さしずめ紅葉狩りの気分、展望はないが紅葉見物と思えばこれもまた楽しい。
簡単な稜線漫歩とたかをくくっていたが、歩いてみるとコースは思いのほかアップダウンがある。

地図にある1252メートルのピークを越えると、目の前に滝山の姿が迫ってくる。山肌は満艦の色に染まり、洩れる日差しを受けて実に美しい。紅葉に満足しながらコルまで下ると左へ蔵王温泉への降り口があった。ここから滝山山頂へは結構きつい登りが待っていた。
山頂と思って登り着いたピークは双耳の一峰、三角点ピークはもう一度コルへ下ってから登り返さなければならなかった。
遮るも一つない山頂は絶好の展望台。眼下に蔵王温泉街とスキー場のゲレンデが見えるが蔵王の主峰は雲にからまれてる。大東岳、面白山などのほか、遠く月山、朝日、飯豊山などが霞と見まがうようにかすかに望むことができた。
小さな祠の裏側で風を避けて休憩していると、ちりんちりんと鈴を鳴らして男性が反対側から登って来た。松戸市から来たという。しばらく話をしてから、その男性が登ってきた道をたどって蔵王温泉へと下った。
途中険しい岩壁に模様を描く紅葉が素晴らしく、何回も足を止めては見上げた。

下山後蔵王温泉で汗を流してから、山形市郊外にある広闊清潔な西蔵王公園の駐車場で車中泊とした。