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長野市 角蔵山(かくぞう)=1164メートル

長野県 2008.04.21 単独 マイカー 地図 信濃小倉 角蔵山 三等三角点
コース 林道途中(6.00)---登山口(6.10)---稜線(6.30)---奥宮往復10分---角蔵山(7.05-7.10)---コースを間違えてロス35分---林道途中駐車地点(8.40)
角蔵山山頂
カレンダーで数えてみたら、何と100日ぶりの山歩きだった。よくもこんなに長いこと山へ行かなかったもの、我ながら驚きに値する珍事であった。

桜は満開、春爛漫の陽気に誘われて出かけた先は安曇野の里山である。山歩きを半ば忘れかけている足にはちょうど手ごろな小さな低山、もちろんもう雪は消えている。

豊科ICを出て左折、あとは県道25号線(塩尻・鍋割・穂高線)へ入って北上、岩原の信号からウェストン記念館方面へ向かい、石の塔などが何基か見える赤松の大木のところを左折、そのまま林道へ車を向ける。道は狭いが途中まで舗装されている。

ダートとなり落石の散在も見える。車を傷つけたくないので路肩の少し広いところへ駐車してあとは歩くことにする。何頭かの猿の群れが騒がしく木立の奥へと逃げていくのが見える。

駐車した先は案ずるような路面ではなかった。10分ほど歩くと『住吉神社奥社登参口』と書かれた古びた棒くいがあり、ここから山道へと入っていく。
爺ケ岳(手前)と鹿島槍ケ岳
小さな鳥居をくぐり、やや急なジグザグ道をひと登りすると稜線へ登りつく。右手に3、4分行ったところに住吉神社の奥社がある。
先ほどの登りついた稜線地点まで戻り、そのまま稜線を南へ向かう。右手に木々の枝先を透かして残雪たっぷりの常念岳、東天井岳がよく眺められる。小さいこぶを3つほど越えると角蔵山の山頂だった。
切り拓かれた小平地に三等三角点の標石、測量櫓がそのまま残されている。角蔵山を示すものは見当たらない。少し離れた場所に「角蔵山・観音寺跡」という白い杭が一つあるだけだった。昔はここに寺が建っていたということだろうか。展望は南面が少し開けていて、目を凝らすと春霞に溶け込むような美ケ原、鉢伏山、鉢盛山、それに雲かと見まがうような八ケ岳などを確認することができた。

山頂を後に少し下ったところでコースを間違えてしまった。落ち葉が積もって道型が不明瞭だったこともあるが、原因はぼんやりしていたため。登ってくるとき、ここは下りで間違えそうだと思って目印をつけておいたのに、その目印地点を通らずに別のところを歩いていたようだ。かなり下ってから「変だ、登りでは良く見えていた常念岳がまったく見えない」気づいて時はだいぶ下ったあとだった。登り返して正規のルートに入るまでに30分余のロスになってしまった。

小さな山歩きだったが、山を歩くのははやりいいものだ。ほどほどに汗も流したし、久々の爽快感を味わうことができた。