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花戸屋=はなどや(1242m)

長野県 2008.05.27 単独 マイカー 地図 辰野  花戸屋 三等三角点
箕輪ダム(8.30)---末広公園駐車場(9.10)---花戸屋(10.15-10.20)---公園駐車場(11.00)---箕輪ダム(11.40)

花戸屋三等三角点
伊那谷南箕輪村で行われた高校の同級会へ参加した翌日、近くの花戸屋へ登ってから帰宅した。
普通、山の名前には『山』のほか岳、森、峰、丸、台などがつくが、2万5千図には『花戸屋』としか書かれていない。この山は実は故郷辰野町と隣町箕輪町の境界付近にあって、三角点はわずかに箕輪町側となっている。故郷の山ではああるが、今回地図を見るまでこのような名前は聞いたことがなかったし、その存在も知らなかった。花戸屋から南東すぐのところには小式部城山(こしきがじょう)という山があって、この山は何年か前に登ったことがる。両山の間は登山道で通じているようだ。

箕輪ダムの奥、末広公園まで車で行けることはわかっていたが、ダム湖畔をのんびりと歩いて行くことにする。ダムは『モミジ湖』とも言うようだ。秋には紅葉に染まるのかもしれない。
山間の静かな湖面を見下ろしながら40分前後歩くと末広公園の駐車場がある。駐車場から左手の坂を上がっていくと、右手に白い手すりの橋がかかっている。ここで車道と別れて橋を渡る。
(橋を右手に見て車道をそのまま進むと、すぐに駐車場がある。車ならその駐車場を利用した方がよさそうだ)

橋を渡ると左手、上流へ向かって川沿いに林道が通じているが、この林道を直角に横切って直進、すぐに植林帯の細道へと変わる。しばらくは薄い踏跡があったが、やがてそれも見えなくなり、あとは藪を分けて進む。このまま沢状地形を直登していくのも大変、尾根に登れば踏跡くらいはあるだろうと思って、右手東側の尾根目がけて藪を漕いで行く。尾根らしい感じになってきたが踏跡はみつからず、藪の薄い獣道らしいところを選んで高いほうへと登っていく。

はっきりした尾根に出ると、ようやく踏跡らしいものがあった。2万5千の地形図にはまったく道は記されていない山、自分でルートを選んで行くよりしかたがない。伐採跡のようなところを通過して、ひと登りすると三角点のある山頂だった。
山頂には標識一つなく、赤松林などに遮られて展望もない。樹間からわずかに甲斐駒、守屋山などを垣間見ただけだった。

帰りは西側の尾根から下ってみることにする。最初は道型も明瞭で、これならあっという間の下山かと思ったが、しばらく下ったところで、末広公園方向への道が見えなくなってしまった。感を頼りに藪の中を適当に下って行くが、末広公園の方角も分からなくなってくる。現在地の見当もつかず、歩いていればどこかに出るだろう、そんな気分で歩きいいところを選んで下っていくと、ひょっこり林道へと出た。これをたどればちゃんとした車道へ出てダム湖へとつながっていると勝手に決めこみ、林道をてくてくと歩くことにした。

なるべく末広公園に近いところへ出てくれるように願いながらも、なるようになるさと腹をくくって歩いて行くと、ラッキーにも白い手すりの橋のところへ出た。つまり往きに橋を渡ってところで横切ったあの林道だったのだ。林道を横切ったことなどすっかり忘れていた。

迷って大事になることはないが、里山というのは難しいものである。
昨日、今日と藪っぽい山を歩いたために、ズボンを通して足は擦り傷だらけ、風呂へ入るとピリビとしみた。