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富士 大室山
=おおむろ(1468m)

山梨県 2008.09.26 6名 マイカー 地図 鳴沢 三角点 2等
県道71号線の途中(7.55)---大室山(9.20-9.40)---下山(11.10)
大室山頂にて
東京都Hさんの日本300名山記念登山(三ツ峠山)に同行したその翌日、当初の予定通り同じ6名のメンバーで大室山へ登った。大室山は富士山の寄生火山とも側生火山とも言うらしい。

国道139号線を河口湖から西進、天神山交差点を過ぎてしばらく走り、ひばりが丘の信号で左折して県道71号線へと入る。そのまま朝霧高原方向へ4、5分(?)走ると、左手に『精進湖登山道』という道標がある。注意していないと見落とすかもしれない。数台駐車可能なスペースもある。

林の中へ少し入り鉄製のゲート脇をすり抜ける。勾配をほとんど感じさせない富士の樹海らしい道が延びている。右手に富士風穴の標識を見て先へと進む。山頂までの標高差は300数十メートル、この先もルートは明瞭だろうと高をくくり、加えて山慣れしたベテランぞろいという安心感で,気楽な気分で足を運ぶ。
鉄製のゲートが同時に二つあらわれる。ここは右手のゲートを越えて行く。深い樹海の雰囲気が変わって、あたりは明るさを取り戻した落葉樹林帯となる。秋の紅葉期には楽しめそうだ。

林道の道幅が狭まり、敷き詰めた落ち葉にコースが不明瞭になってくる。地図と感で見当をつけ、少し勾配のついてきたのを感じながら、つま先上がりに登って行く。
林道跡と思われる道と交叉した。森林浴まがいの遊歩ならここまでが限度だろう。いよいよ山頂への登りが始まる。下山時のためにここで目印のテープをつける。

登山道らしいものは見当たらないが、樹林の斜面は潅木など、歩行を邪魔する藪はなく、歩くのに支障はない。ただ下山時はコースが取りにくいだろう。富士の樹海はコンパスが狂うと言われている。注意が必要だ。歩いていると目印の布片などがわずかに目に付く。我々も目印テープをなるべく多く残すようにした。ときはに落ち葉を蹴り散らして足跡を残したりしながら、高いほうを目標にコースをとって行く。

ルートを左へほぼ直角に曲げたところで「ここは帰りに間違えるおそれが強いから皆で気をつけよう」と声を掛け合ったりして、テープもしっかりと残す。
少し笹が藪っぽくなってきたところで、踏跡らしいものがはっきりしてくると、山頂まではすぐだった。

山頂は木立に囲まれて展望はなし。大室山と書かれた手製の古びた木片が樹幹につけられているのみ。三角点はここからわずか南へ20メートルほど下ったところにあるはず、それを探して背丈を越える笹の狭い踏跡をたどってみたが、結局見つけることは出来なかった。

雲行きは怪しく、ポツリと雨粒が落ちてきた。三角点は諦め、記念写真だけ撮って、休憩もそこそこに下山にかかった。
山はやはり下山が難しい。間違えないようにと声をかけあってテープをつけたところも、結局分からないままに通過、20箇所ほどはつけたテープも一つ見つけただけだった。

下山路の目印テープをつけた林道跡までは無事に降りたが、さてテープはどこか。左右に分かれて探す。結局テープから200メートルほど離れたところへ下りていた。
あとは間違えるところもなく、途中『富士風穴』に立ち寄り、案じた雨に打たれることもなく車まで戻ることができた。