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涸沢小屋前の雪田から、中央は涸沢槍 |
涸沢ヒュッテのテラスから、左は涸沢岳、右は北穂 |
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涸沢ヒュッテのテラスから、涸沢カール |
涸沢ヒュッテテラスから、稜線鞍部が奥穂高岳山荘 |
何回も北アルプスへ足を運びながら、名高い涸沢の紅葉を一度も目にしたことがなかった。
今年こそはと思って紅葉のタイミングをはかっていた。インターネットの紅葉情報を注視していたところ、いよいよ紅葉本番、そして好天が予想されるこの日に訪ねることとした。
ガイドブックを見れば涸沢まで登りが6時間10分、下り5時間10分。通常なら涸沢一泊の行程となるがこれは少々余裕の見すぎで、早立ちすれば日帰りは十分可能。
5時50、上高地バスターミナルはまだ閑散としている。河童橋にも人影はない。
歩き出すと先だっての槍ケ岳や穂高登山のときに比べて体の動きが極めていい。10歳も若返ったように軽い。どんどん足を進める。明神、徳沢、横尾、先発の人たちを何人も追い越して、1時間50分で横尾まで来てしまった。
休むことなく橋を渡って横尾谷に沿って快調に足を進める。屏風岩の岩壁にも紅葉がちりばめられている。涸沢を朝立ちした登山者が次々と下ってくる。交わす挨拶が面倒になるほどだ。勾配が出てきてもスピードは落ちない。
横尾から本谷橋まで45分しかかからなかった。
本谷橋を過ぎると紅葉がはっきりとしてくる。朝方横尾か徳沢を出発したらしい登山者を次々と追い越していく。荒い息遣いが聞こえるが、快調そのものの私は息の乱れもない。視界に入る山肌は鮮やかな紅葉・黄葉が染め抜いている。涸沢の紅葉に期待が膨らむ。
涸沢ヒュッテ、涸沢小屋分岐まで来るとナナカマドの燃えるような紅、ザイデングラードには貼り付けたような明るい黄葉、これが涸沢の秋だったのか・・・・初めて目にした光景に見とれる。
分岐から涸沢小屋方面へ、雪田に入って写真を撮りなが涸沢ヒュッテへ。
涸沢ヒュッテのテラスで景観に見とれる。稜線に薄くかかっていた雲もとれた。
前月歩いたばかりの北穂から涸沢槍、涸沢岳、奥穂の稜線、山肌はあり余る色合いに染まり、これが絵葉書などで何回も目にした構図、紅葉だったのか、しばし見とれて時を過ごした。
下山も快調に足を運び、涸沢での40分の滞留時間を除けば、往復7時間10分の行程だった。
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