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西上州 大桁山(836m) 鍬柄岳(598m)

群馬県 2009.101.01 単独 マイカー 地図 下仁田  大桁山 三等三角点
駐車場所(10.25)---千平駅踏切---最後の人家(10.40)---川後石峠(11.30)---大桁山(12.00)---川後石峠---鍬柄岳分岐(13.00)---鍬柄岳(13.35)---鍬柄岳分岐(14.00)---千平駅踏切---駐車場所(14.20)
大桁山山頂

国土地理院の地図を見る限り、大桁山も鍬柄岳も典型的な里山。 ネットで調べると道標も完備しているようだ。 地図の概略を頭に入れただけで登ってきた。

上信電鉄千平駅付近に駐車スペースを探したが狭い道ばかりでスペースは見つからない。駅から少し南側に離れた広い道路の路肩へ車を止めて出発した。
車から千平駅まで5分、同駅の東寄り踏切に『大桁山』の道標がある。踏切を渡って少し歩くとY字分岐、ここは左の広い舗装道路をとる。このあとは道標が頻繁に立っているので安心して山頂へ達することができる。道沿いの畑にはコンニャクと下仁田ネギが目立つ。

踏切から10分ほど歩いて最後の民家を過ぎると道は細くなり、杉植林の茂る薄暗い林道に変わる。木立には乳白色の霧がただよう。ジメっとした不快な雰囲気。雨上がりの舗装路面は苔でつるつるとよく滑る。冬季、雨上がりで凍った舗装林道を歩くときのような滑りぐあいだ。

釣り池のあるところで右から幅広の舗装道が合流している。車ならこの道を来るのがいいのかもしれない。
変わりばえのしない林道歩きに飽きてきたころ、ようやく山道へと入った。それもつかの間ふたたび舗装された立派な舗装道路に出て、さらに曲がりくねりながら先へ進む。

左へ大きくカーブする地点で左へ入る林道がある。(ここが川後石峠らしい)この林道入口の道標が大桁山を指していた。ここまで車で入ってしまえば、山頂まではわずかだ。
入口ゲートの脇から林道へ入る。やがて林道には草が茂るしようになり、かろうじて林道の形跡をとどめるのみ。
『二岩』という道標のあたりから勾配がきつくなり、登山らしくなってきた。丸太の階段があらわれ山頂までつづく。急な階段を汗を滴らせて一気に登りきると大桁山山頂、深いガスにすっぽりと包まれている。
歩いてきたここまでの行程は“関東ふれあいの道”の一部でもある。
立派な山頂標識、関東ふあいの道の碑、傷みのひどい三等三角点が霧の底に沈んでいた。

ほとんど休まず、山頂の写真を撮ったりしただけで下山。
鍬柄岳も登るつもりにしていたので、大桁山へ登って来る途中、道標があるのではないかと注意してきたが気付かなかった。まあいいか、大桁山だけで帰ることにしよう。そう思って千平駅へと下って行くと、かなり下ってからふと目に入った道標を見ると鍬柄岳を指している。分岐があるとすればもっと上の方だとだと思い込んでいて、このあたりの道標はよく見ていなかったのだ。
あと10分も下れば人家だと思わせる地点だ。

鍬柄岳山頂
まずは気がついてよかった。
車も通れるほどの分岐した道へ入り、しばらく行くと粗末な社殿がある。ここから急な勾配がつづら折れとなって山頂へと延びている。また汗のかきなおし、ひとしきり登ると鎖場となる。岩壁のトラバース、直登など、鎖は途切れることなく山頂へと導く。岩には足場が刻まれているので難しいことはないが、濡れているので慎重をきして通過する。
細長い山頂の端へ登りついてから、その先の石祠のあるピークまでのわずかの距離の岩稜が緊張した。
ピークには石祠と幟ざおがあり、地元民の信仰を感じさせる。途中には『石尊山』という道標もあった。岩の狭い山頂、天気が良いと西上州の山々が眺められることだろう。周囲は濃い霧に包まれて視界はまったくない。
下山の岩場は上り以上に慎重に下る。分岐から鍬柄岳往復は1時間だった。

2座合わせて登った高低差は850メートルほど、低山ながらけっこう汗をかいた。