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安曽岡山(≒1100m) 

長野県 2009.12.07 単独  マイカー 地図 別所温泉 四等三角点
二幸園(8.25)---吉沢城址(8.50)---四等三角点(9.40)---安曽岡山(9.45-9.55)---吉沢城址(10.30)---二幸園(10.45)
安曽岡山山頂

安曽岡山は信州の鎌倉と呼ばれる塩田平の南にあって、岩峰“独鈷山”から派生してきた尾根のピークの一つ。
国土地理院の地図を見ても山名は記載されていない。山頂付近に四等三角点があるだけで、知名度はゼロに等しくマイナーの代表のような山である。ちなみに四等三角点の点名は「大平山」となっている。

登山口がややわかりにくいので詳述しておきます。
県道65号線を上田市内方面から南進、古安曽集落に入って“古安曾”の信号を過ぎてすぐ、アポロガソリンスタンドのあるところを右折する。(別所温泉を指し示す道路標識がある)
右折してし少し進むと左手に“まつたけ二幸園”と“パノラマライン”の案内板がある。ここを左折、すぐに二又分岐となるのでここは右手の道へ小さな橋を渡る。(ここにもパノラマラインの表示あり)橋から500メートルほど狭い舗装された道を上って行くと二幸園の前に着く。

マツタケシーズンを過ぎて二幸園は閉められている。園の前の空き地に駐車させてもらって出発する。

道路は園の先で二分する。右に大きく右折する方へ進むとすぐ左手に地元小学生による登山口表示が見える。ここから登山が始まる。
いきなりの急登、案じて来たが雪はまったくない。里山の中でもとりわけマイナーな山であるが、踏跡ははっきりしている。急登25分で展望の開けたピークに立つ。何の表示もないがここが吉沢城址だろう。雪をいただいた浅間山の流れるような優美な山容が目を惹く。美ケ原も見える。

この後、上ったり下ったりの尾根コースがつづく。冬枯れの木立を透かして塩田平が眼下に俯瞰できる。ざっと数えると10数個の溜池が点在、青空を吸い込んだようなセルビアンブルーが不整形の鏡のよう、これも美しい眺めだ。
目だったピークを二つほど越えていく。登山口からの単純標高差は400メートルほどのものだが、急登とアップダウンでそれを大幅に超える高低差を感じる。

ところどころ地元小学生による道標やテープもあり、コースは一本道。しかし油断して足元ばかり見ていると、落ち葉が積もっていて、あらぬ方へ引き込まれるおそれがある。一度だけ道を外してしまったがすぐに気付いてロスを免れた。

登山道の真ん中に四等三角点がある。山頂はもうぐ。それにしてもなぜこんなピークでもないところへ三角点を作ったのだろうか。似たような三角点はほかでも見た記憶はあるが、ここも目の前にピーク上の高みがあるのにわざわざここを選んだことが不思議に思う三角点だった。
三角点から5分ほど登ったところが安曽岡山山頂だった。広場のような山頂の真ん中にコナラの大きな木が1本、その幹に『ようこそ 安曽岡山頂上です 平成21年度 東塩田小学校PTA』のプレートが架かっていた。雑木に囲まれて展望はない。冬枯れの木立の隙間から浅間山や八ケ岳方面、それに子檀嶺岳などが垣間見えるだけだった。
山頂に備え付けられたノートに氏名を記帳して来た道を戻った。