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茶臼山頂上 |
山友Mさんとの2009年登り納めの山行。
選んだ山は長野市郊外の里山“茶臼山”、丘に毛の生えた程度の低山である。善光寺平が南西部に果てるあたりにある。斜面にはリンゴ畑が広がり、のどかな山村風景が郷愁を感じさせてくれる。
コースはいくつかあるが中尾山温泉からのルートをとった。
アプローチは少しわかりにくい。篠井駅付近から県道383号線へ入って北へ向かう。左手に共和小学校を過ぎた先で『松仙閣』の看板を目印に左折、しばらく道なりに進むと中尾山温泉松仙閣の前に出る。
松仙閣の駐車場へ車を止めさせてもらい出発。北側から山頂へ登るルートだ。
国地院の地図には歩道は載っていないが、コース入口、分岐などには親切な道標があって安心して歩ける。凍結した車道をわずか進むと車が2~3台止められそうな空き地がある。
凍った雪にハイカーの足跡の数も多い。足元の滑るのに注意しながら、落葉した雑木林の中を緩く登っていくと一本松峠となる。寒々とした林の中に石祠が3基、ここは三叉路となっいる。
道標に導かれて茶臼山方面へ向かう。展望はまったくないが、あえぐような急登もなく、緩い勾配の道をMさんと会話を重ねながら脚を運ぶ。
『展望台』の案内表示を見て、道をそれて展望台に立つ。眼下に俯瞰する山間の集落は、まるで箱庭を見ているようだ。天気がいいとその背後には北アルプス白銀の連なりが見えるのではないだろうか。
展望台から5分ほどで茶臼山の山頂へ登り着く。
山名標識と三等三角点、薄く雪を置くひっそりとした山頂だ。残念ながら展望は皆無。林の中のちょっとした小高いとこころへ立っているような雰囲気で、山のてっぺんにいるという感じはしない。
下山は山頂から南へ向かって直物園の方へと下るルートをとる。
しばらく赤土の滑りやすい道に注意しながら下っていくと、あっという間に舗装道へ降りてしまった。そこはもう植物園、この先車を止めてきた中尾山温泉までは感が頼り。山腹を横切ってショートカットするコースがあるのではないかと期待したがみつからない。山間の新田集落で畑作業中のおじさんに尋ねると、下まで降りてからまた中尾温泉まで上がっていくしかなさそうだ。
リンゴ畑の広がる道を“玄峰院”という立派な寺院境内を抜けたりしていくと、再び道標が目につくようになり、あとはその道標を追って中尾温泉へと戻った。
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