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関東百山・関東百名山 
酉谷山
=とりたに(1718m) 三ツドッケ(天目山) (1576m)
登頂年月 1995.10.7 天候 曇り 同行者 単独行 電車・バス 酉谷山 二等三角点
三ツドッケ3等三角点
東日原(8.30)−−−鍾乳洞バス停(8.45)−−−三又(10.12-10.15)−−−小屋跡(11.20)−−−酉谷山(11.35-11.45)−−−ゴンバ尾根分岐(12.25)−−−ハナド岩(12.50)−−−三ツドッケ(13.10-13.20)−−−一杯水小屋(13.30)−−−東日原(14.30-14.55)

酉谷山山頂
定年前の東京在住10年ほどで、奥多摩の山々はほぼ登りつくしてしまった。改めて地図を広げてみると中途半端な位置にある酉谷山が残されているのに気づいた。

未明4時半、大森駅から電車に乗り奥多摩駅へ、8時発の東日原行バスに乗って歩きはじめたのは8時45分だった。自宅を出てから約5時間かかった。
今日のコースは少し長い。最初から早いぺ−スで足を運ぶ。中年男性が私同様の早さでついて来る。私がちょっと立ち止まって地図を広げ、位置を確認している問に追い越して行ったe
長い林道をコ−スタイム半分の1時間余で歩く。紅葉にはまだ早い。陽差しを背負った暑い林道歩きを終わって雑木林に入る。谷川へと下って行くと涼風が気持ちいい。谷川徒渉の橋で小休憩。
橋を渡ってようやく本格的な登りとなる。このコ一スは奥多摩の中でも訪れる人は少なく静かだ。沢に沿うようにして登って行くと、旧小屋跡付近で追い越していった男性に追いついた。

沢は狭まり、伏流となって涸れ沢に変わった。涸れ沢を離れて笹の茂る急登を汗びっしょりになって登って行くと、小屋跡の小さな平地に出て、そのすぐ先が尾根上の稜線だった。
目標の酉谷山は稜線を突っ切って、笹の密生し細道を登って行く。雑木林の明るい感じとなり、緩い登りの先に山頂があった。
周囲は樹木に囲まれて展望はまったくない。4〜5人も座ればいっぱいになってしまうほどの小さな山頂で、地味で静かな雰囲気は奥多摩の山とは思えない。

雲が厚く、怪Lげな空模様になってきた。
5分ほどで酉谷山を後にして、稜線コースまで戻り、今度はこの稜線コースを東へ向かって三ツドッケ(天目山)へ。
緩い登り降りはあるが、道の状態ほ非常にいい。飛竜山へ登ったときの、奥秩父縦走コースに雰囲気が似ている。
展望のハナド岩まで、2時間のコースを1時間で来てしまい、時計がおかしいのではと疑がってしまった。
三ツドッケ山頂へは、いったん一杯水避難小屋まで行ってから、戻り気味にピークへ行く予定だったが、小屋へ着く前に小さな『天目山』の表示を目にして、薄い踏跡を笹を分けながら進むと、潅木の中に明瞭な道があらわれた。ショートカットのようだ。
二つほど小さなピークを越えると、うまいことミツドッケの山頂へ達することができた。三角点標は三等。
開けた南面は展望台で、御前山や大岳山が曇り空の下にあった。

一杯水小屋まで急降下してから、後は駆け足もできるようないい道を、東日原バス停めがけて−気に下って行った。

予定より3時間も早いバスに乗り、帰宅の途についた。


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