kanto-022 「山岳巡礼」のトップへ戻る 関関東百山・関東百名山一覧表へ戻る
登頂年月 1993.02.25 | 天候 晴 | 単独 | 電車 | 四等三角点 | |||
東武浅草駅〓〓〓静和駅(9.15)−−−町谷登山口(10.15)−−−竜ケ岳(10.43)−−−三毳山(10.50-11.00)−−−210m三角点(11.30-11.50)−−−三毳神社歌碑(12.15)−−−国道(13.00)−−−藤岡駅(13.38)〓〓〓東武浅草駅 | |||||||
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東武電車が藤岡駅を過ぎると、三毳山の存在が目立ってくる。 静和駅下車。接続を期待したバスは1時間待ち。バスを待っても歩いても時間的にはほぼ同じと判断して、バス道をてくてくと歩きじめた。ダンプや大型トラックがすれすれに行き交う。天気はいいが、寒風がまともで上州の空っ風を感じる。 登山口ヘ着くとバスが到着した。結局同じだった。 三毳山への登り口周辺はカタクリの名所だが、無論まだ花の時期ではない。バス道から集落への細い道へ入ると立派な管理センター がある。 家並みを抜けてハイキングコースに入ると、長い丸太の階段となり、 早春の陽を背中に受けて登って行く。水平道となってから、尾根を急登すると前峰の竜ヶ岳に着いた。ここから数分先が三毳山の山頂だった。 一望できる関東平野の先には、丹沢山塊を控えた純白の富士山がのぞめる。標高に較べてなかなかの展望が得られるのは、平野の真ん中に忽然として盛り上がった独立峰?故である。 榛名山から浅間山方面は望めるが、赤城山は上部に雪雲がまといつき、北部の日光連山も雲の中、筑波山は薄淡く漂うように見えていた。きらきらと光るのは渡良瀬遊水池だ。 凍える風の中で、箱庭のような展望を楽しんでから尾根を南へ向かった。 三毳関のあった峠には四阿屋が建っていた。そこからひと登りした三角点標のあるピークで昼食にした。背広、革靴姿の男の人がひょっこりと現れた。このすぐ下に自動車道があった。 スケッチをしたりしてから帰途についた。 三角点からわずか先にコンクリートの社殿があり、そこから長い石段で自動車道を横切るようにして下って行った。下り着いた神社に万葉の歌碑が立っていた。三毳山は万葉にも詠まれた古の山である。 【下毛野みかもの山の小楢如す目細し思うは誰が笥か持たん】 神社を後に畑中の道をバス停へ向かう。振りかえると、緑濃い麦畑の向こうに三毳山が横たわっていた。 国道に出ても、あるはずのバス停が見あたらない。路線廃止になったらしい。4キロほどの道のりを、渡良瀬川に沿って藤岡駅へと向かった。 |