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関東百名山 鎌倉天園てんえん(159m
登頂年月 1995.05.06 天候 曇り 妻同行 電車 太平山二等多角点
天台山三等三角点
鎌倉駅−−−建長寺−−−太平山−−−天台山−−−瑞泉寺−−−鎌倉駅

別名“鎌倉アルプス”の愛称を持つハイキングコースだが、アルプスと呼ぶには余りにも小粒過ぎて気恥ずかしい。鎌倉市街に隣接した丘陵の遊歩道がそのコースで、最高点が159m。それでも幾筋もの谷が食い込む丘陵は、照葉樹が茂って市街を意識させない自然もあり、コースもそれなりに小さい起伏があって、何とかハイキングの気分を味わうことはできる。

横須賀線の電車で鎌倉まで行く。時間が早く鎌倉の街はまだ観光客の姿はない。鶴岡八幡宮を横目で通過し、まだ正門の開かない建長寺は横の通路から境内へと入る。長い石段を上って、最奥の半僧坊へ。ここからハイキングコースてなって、潅木の茂る道へ入って行く。

ぐづついた天気が何日もつづいた後だけに、道はぬかるんで快適な歩きとはいかない。十王岩というところで樹木が切れると海が望めるというが、かすみか雲か、ベ ールをかけたような天候は遠望をさえぎっている。
ごく小さな起伏を登ったり降りたりして、やがて大平山に着く。ここはゴルフ場との境界で山という雰囲気はない。
大平山を下った広場は、ゴルフ場を仕切る金網越しにクラブハウスが隣接している。雲が切れて陽がのぞきはじめた中に、タンポポが一斉に黄色い花を開いていた。

ひと休みしてコースの終盤にかかる。天園には売店があり、その店先を通って梅林の中を下って行く。緑の谷に桐の木が2〜3本、紫の花をつけてひと際目立っていた。花を見た後、ひと下りすればすぐに人家の中へ出てしまった。

庭園が美しいと言われる瑞泉寺へ立ち寄る。参道を行くと、大きくはないが手入の行き届いた寺がたたずんでいた。
再び市街へ戻り、鶴ガ岡八幡宮の境内を横切って行く。連休最後の行楽日和、境内はお祭りのような人の群れだった。
鎌倉駅を7時15分に歩きだして、再び鎌倉駅へ戻ったのが11時 45分の軽いハイキングであった。


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