kanto-028 「山岳巡礼」のトップへ戻る 関東百山・関東百名山一覧表へ戻る
登頂年月 1992.02.08 | 天候 曇り | 単独 | マイカー | 赤鞍ケ岳三等三角点 | |||
相模湖IC===竹之本バス停付近(7.30)−−−大きい松の尾根(7.55)−−−手前のピーク(9.00)−−−朝日山(9.05-9.13)−−−ロボット雨量計(10.15-10.30)−−−赤鞍ケ岳−−−巌道峠分岐(10.38)−−−大栗集落(11.25)−−−竹之本バス停付近(11.24) | |||||||
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登山口の竹之本は標高610メートル、東京とは5度以上違うだろう。 登山口がわからず、2〜3回行ったり来たりしているとき、折よく戸口に姿を見せた民宿の主婦に尋ねると、その民宿の横手が登山口に通じていた。自動車の駐車も快く承諾してくれた。 畑の中を抜けると、すぐに山道になる。積雪を予想して来たが、南斜面の登路はところどころに消え残った雪が見えるくらいで、ほとんど雪を踏むことはない。 30分も歩くと大きな松の木の尾根上に出た。道標に導かれて明るくなった尾根を行く。右手奥に円い三つのピークが見えるのが朝日山だろう。 『註』 日本山名辞典によれば、国土地理院地形図に赤鞍ケ岳となっているのが朝日山(1299m)のことで、赤鞍ケ岳は朝日山の東方のピーク(三角点名は大栗村、1257m)ということである。 開けた平坦地で一服しながら眺めを楽しむ。曇り空ながら結構展望はある。菜畑山とその後方に富士山、振り向けば丹沢の加入道山と大群山が大きい。 再び雑木の道をたどる。道が傾斜を強めて、頂上への最後の登りに取り付いたことがわかる。額に汗を流して登りついた主稜線は雪の原だった。厳道峠と菜畑山の分岐で、ここは秋山峠と言い、1299メートルの朝日山までは、ここから10分ほど北へ進む。 積雪の中を足跡を拾って『赤鞍岳』の表示の立つ山頂に着いた。赤鞍岳となっているがここが朝日山である。30センチ程の雪に覆われ、一筋の足跡以外は踏み荒らされることもなく、降ったままの状態で雪が残っていた。山頂は樹木が茂って眺望は得られない。樹間から滝子山と小金沢連嶺、奥多摩方面の山並みがようやくうかがえただけだった。 秋山峠へ戻って、テルモスの熱いお茶を飲みながら休憩、いっときスケッチをしたり展望を楽しむ。富士山、御坂山魂が正面に、丹沢山塊は目の前にあった。 秋山峠から雪を踏んで稜線通しに東へ向かう。ところによっては膝下あたりまで雪があるが、足跡を拾っていけば埋まることもなく助かる。足跡が稜線を外れている。途中で下山でもしたのかと思って、私は踏み跡の見えなくなった稜線を忠実に進んだ。やや険しいところもあったが、小さなコルでまた足跡が合した。足跡の主はこのコースにかなり詳しい人なんだろう。夏道をきちんと踏んで歩いたようだ。 ロボット雨量計のある広場に出た。このあたりが三等三角点のある『わらびたたき=赤鞍ケ岳』と思われる。 しばらく緩い下りをたどると、道は厳道峠と道志大栗集落との分岐表示がある。大栗集落への道をとり、桧植林の中を足に任せて下ると、集落まではわけなかった。 県道を3停留所ほど歩いて竹之本バス停前の民宿で駐車の礼を述べて帰途についた。 |