kanto-063 「山岳巡礼」のトップへ戻る 関東百山・関東百名山一覧表へ戻る
2004.02.19 | 天候 快晴 | 単独 | マイカー | 大持山三等三角点 武川岳三等三角点喪失 |
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山中林道終点登山口(12.30)−−−妻坂峠(12.55)−−−大持山(13.50-13.55)−−−妻坂峠(14.25)−−−武川岳(14.55-15.00)−−−妻坂峠(15.20)登山口(15.35) | |||||||||
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関東百山、関東百名山を主に、埼玉県へ2日間の予定で出かけた。候補7座は 埼玉県北西部にかたまっているような気がしたが、それぞれ車での移動に けっこう時間がかかった。7座全部を登るのは無理かと思ったが、 結局全部登ることができた。 ≪笠山・堂平山・大持山・武川岳・蕨山・妙法ケ岳・父不見山≫ |
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R172号線の白石峠を越え、カーナビの言うままに訳のわからない林道を走り、若い頃歩いたことのある刈馬坂峠を懐かしんだり、日陰の凍った道を慎重に通り抜け、R299号に出るとすぐに正丸トンネルへ入る。トンネルを抜けると信号で左折、目指す名郷へ何とか到着した。ここも若いころに何回か来たところだ。 名郷バス停前の観光看板で大持山への林道を確認、山中林道を北へ向かって走らせると、二又分岐に周辺の登山案内図がある。案内図では大持山、武川岳2座を登ると所要5時間となる。 看板を右へ進むとすぐに林道終点となり、大持山、武川岳の登山口である。数台の駐車スペースには3台止っていた。時刻は12時30分になるところ。2座登って夕暮れまでに下山できるかどうかきわどい。1座だけで下山になるかもしれない。とにかく急いで出発した。 鉄製の橋を渡って植林帯へ入ると急な登りとなる。勾配に負けないように足を速めたおかげで、妻坂峠まで50分の表示に対して、半分の25分で歩くことができた。峠ではお地蔵様が迎えてたくれた。立派な道標が立ち、いかにも大都会に近い山という感じがする。道標にはここから大持山まで1時間50分と表示されている。 峠からは尾根道を左の大持山へ向かう。樹相も落葉樹となって気持ちいい。季節外れの暖かさだ。活発な野鳥のさえずりにも春の近づきを感じる。 最初はなだらかだった尾根道も、すぐ急登に変わった。おまけに陽あたりが悪いのか雪が凍っている。足場を選び、息をはずませて登り着いたピークで、いったん立ち止まって眺めると前方に高みが見える。それが大持山ならたいしたことはない。だがその期待は甘かった。山頂はまだずっと先だった。 落葉樹林の比較的なだらかな道がしばらく続くが、再び急登が待っている。単独行が二人、男女二人連れが1組下って行った。こんな時刻から登る年寄を不思議に思ったかもしれない。急登が終ると樹林が切れて眼前がぱっと開けた。鳥首峠への分岐で展望も良い。西方向に歩いてきたコースが北へ向きを変えて、急登をひと登りすると大持山の山頂だった。登山口からの高低差は約750m、まったく休憩なしで所要時間は1時間20分だった。かなりいいペースで歩いたようだ。 山頂は樹木に囲まれて展望はあまり良くないが、武甲山や武川岳などが間近にのぞめた。山頂の三等三角点標石は頭部が大きく欠け落ちていた。最近傷んだ三角点をよく見かける。衛星測量などで三角点の重要性は薄くなってきたのかもしれないが、もっと大切にしてほしい。 時刻とにらめっこしながら妻坂峠まで引き返す。武川岳をこのまま登るか、いったん下山して明日登るか。あれこれ自問自答しながら考えた。妻坂峠の道標には「急な登り50分」とある。急ぎ足の大持山で少し疲れているが、1時間半見れば往復できそうだ。登ってしまうことにする。
大きなブナの木が目を引く山頂は、広場のような雰囲気がある。展望は樹木が邪魔になるが、武甲山や大持山がよく見える。さっき登ったばかりの大持山が以外に遠く見えた。ここには三等三角点が設置されていたが、何かの理由で無くなってしまい今はその痕跡もない。 時間があればのんびりしたくなるようなおおらかな山頂だが、陽は傾き、木々の影が長々と横たわっているのを見て、急いで下山にかかった。 時間的にためらいもあったが、思ったより順調に2座登れたことに満足して妻坂峠へ戻り、午後の陽射しがだいぶ傾いてきたころ登山口へ下山するこができた。 この日は名郷付近に車を止めて車内泊とした。 |